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新・読書日記354(読書日記1694)

   

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日記

久しぶりに19時前に帰宅できた。

メルカリも少しずつ売れ始め、また休日の書店巡りに精が付きそうだ。

自分のなかでは、Amazonで買った本はあまり読めないということで確定している。

勢いと出会いが全てなのだと改めて感じる。読みたいと思った瞬間に読まなければ、しばらく読む機会を失うだろう。何かに似ている。「あれをやろう!」と妄想の力を借りて計画を立てても、計画が立たなかった場合、その程度の妄想では結局やらずじまいで終わってしまうことと似ている。

こういう勢いみたいなものを、ビジネス用語でトリガーと呼ぶのだろうか。Amazonにはトリガーがない。

書店には数多のトリガーが存在している。それは間違いない。

『未来のイヴ』も、『人間とは何か』を書店で買ったのがトリガーとなった。つまり、書店で目に入らずとも、気になった本の中に書いてあることもまたトリガーになり得るということである。

この流れの前提には、まず読みたいと思う本が手に取れて、そのあとに読めるという環境がなければならない。そしてAmazonにはそのトリガーは自分にはない。

  

・・・

『未来のイヴ』

最終章、「幻あれ!」に突入。展開が読めない。まあこうなるだろうな、というベタな展開ならひとつだけ手持ちにある。ただ、本当にそうなった場合、もうこの作家はその程度だと思いたい。良い意味で裏切られたい。

メモ

“<幻想>には<幻想>を、<罪>には<罪>を、<蜃気楼>には<蜃気楼>をだ。どうして、それがいけないと言うのか?<科学>によって<幻想の恋>をつくり出し、それを<現実>とすることが……。それがいけないと言うのであれば、今から三週間後にハダリーができあがった時に、<進歩>を肯定する、この新しい時代に生きる人類は、それがいけない理由をハダリーに対して、はっきり答えてほしい。(・・・)そういった人類は、人間が本来的に持っている、太陽の彼方に存在する来世の<希望>さえも、<進歩>のために捨ててしまったのだ。だとしたら、この新しい人類が、同じく<進歩>がつくりだしたハダリーに向かって、それは未来の蜃気楼のような<愛>だと言って、どうしてその存在を否定できよう。” P580

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