
■株式会社岩波書店
公式HP:https://www.iwanami.co.jp/
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Iwanamishoten?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eautho
■株式会社文藝春秋
公式HP:https://www.bunshun.co.jp/
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/bungeishunju
■株式会社中央公論新社
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/chuko_bunko?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
■有限会社論創社
公式HP:https://ronso.co.jp/
公式(旧 Twitter):https://twitter.com/ronsosha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日記
塵も積もれば1000ページ。2か月くらい地道に読んで今『幸福論』の一部から三部まで全て読み終わってしまった。執行草舟氏の本に、ヒルティのいう「幸福」は「不幸」の意だと書いてあった。1月の寒いころ、自分は「運命への愛=アモール・ファティ」という言葉の意味を深く考えてみたいと思っていた。そのときに同時に読んでいた神谷美恵子の本にもヒルティのことが書かれていた。ヒルティはいろいろな人に影響を与えている人物だと分かってきた。そしてBOOK・OFFで『幸福論 第一部』を購入して読み始めた。三部の最後まで読み終えることが重要なのではなく、毎日を連続だと思わず、瞬間だと思うことで全てが始まる。そこに打算が入る余地がない。逆説の満ちた教説。キリストと哲学の棲み分け。唯物論、物質主義の限界。意志の力を磨き上げることの意味。神という言葉の意味。(目的なき合目的性)自分にとって刺激の連続であった。これだけの文章を書ける人であれば神谷美恵子にも影響を与えるのは当然だと感じた。最後に『幸福論 第三部』の文章を書き残したい。ここに全てが凝縮されている。
メモ
もし人生全体がある意味を持たねばならぬとすれば、われわれの地上生活の最後の時期は、およそ下り道ではなくて、はるかに高い存在の可能をめざすのぼり道でなければならない。これこそ、人生に対する間違いもごまかしもない審判である。そしてこの審きは老年に達したみなの者がみずから下さざるをえないものであり、それに対する再審理は行われない。(・・・)しかし、以上述べてきたことが真実であるならば、老年期が始まるに当っては、理にかなったただ一つの思想、人間にふさわしいただ一つの決意、幸福に至るただ一つの道が在るのみである。それは、「より高きをめざして」進め、である。” P374-375
・・・
『芸術を愛し、求める人々へ』
メモ
“ここで一度定義をしよう。芸術=われわれが人類であることの問いを発し続けること。デザイン=われわれ人類にある問題を解決すること。広告=われわれ人類のある思想を他者に伝達すること。” P60
『詩とデカダンス』
“寧ろニヒリズムから如何にして脱出するか、如何にしてそれを超えるかが現代の課題である。(・・・)ニヒルをもニヒル化するという道、無をも無化し、空をも空ずるという方向より外に、それを超える道はないと思うにいたった。” P30
(キルケゴール)
“「詩人とは何か。心は人知れぬ苦悩に悶えながら、しかもその溜息や悲鳴が、美しい音楽になるよう唇をつくられた、不幸な人間である」” P40
・・・
『芸術を愛し、求める人々へ』
内容が社会哲学のほうに向かい、急に難しくなってきた。
ひとまずさきほどメモした定義に沿いながら、引き続き折り返し点を過ぎたので読んでいきたい。
この本についてはやはり最後にまとめて感想を書いた方がよいかもしれない。
今日も読んでいて熱いものを感じる本であった。
・・・
今日はブックオフを二店舗、その間に丸善に行ったりと、残業で疲れているわりには活動的な一日であった。
それなりに収穫のある一日であった。
ちょっと背伸びして『ザッハー=マゾッホ集成』も購入。
社会学、心理学、法哲学、科学、哲学。ちょっと関心が薄くなってきている。
文学は人生であり、人生は草である。