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日記
歴史を学びたい。観念だけでは掴めないこともある。だからといって、最適な歴史書が見つからない。いままでいろいろな本を読んできたつもりではあるが、歴史に関する本はあまりなく、最近では『アーロン収容所』くらいしか読めていない。
マクロ的な視点で人間の理解を深めるには歴史だと自分は考えている。
ヒルティの読書体験から、初めから上下を買わないほうがよいと理解できた。前回にもそう書いた。
やはりそれが自分には合う。『アメリカのデモクラシー』。タイトルはめちゃくちゃつまらなそうだ。ハッキりいって、退屈で肩が凝るくらい味気ないタイトルである。
しかし噛めば噛むほど美味しくなる。これが不思議なものである。
学生時代に英米文学を学んだおかげで多少の予備知識を持っているため、トクヴィルの本はいまのところすらすら読めている。
何もないアメリカの大地に送られ、そこからいかにして秩序を立てて独立にまでいたったか。この壮大な物語を読みながら民主主義について紐解いていきたい。前にも書いたが、社会福祉を哲学的に考えるには歴史の知識が不可欠だと考えたからである。共時的な思考では全く歯が立たず、通時的な思考を要される。だからこそ考えがいがある。
・・・
本の世界ばかりに浸ってはいけないと思い、Youtubeで海外のリアルな映像、リアルな体験を記録した動画をみてみた。
今日はヨハネスブルクという、治安の悪いとされる都市の実態を明かした動画をみてみた。
失礼かもしれないが、そこに映し出される人々は、雰囲気はまるでゴーストタウンのようで、陰気さを醸しながら徘徊するその姿は、ゾンビのようでもあり、そう表現せずにどう言い表せよう、という具合だった。
ごみは散らかり無秩序でありながら、一応のところ建物は綺麗ではあった。
精神が貧しいから人々が貧しいのか、物質的に貧しいから精神が貧しくなっていくのか。
戦後、都市を焼き尽くされた日本人は精神的には豊かであった。
この違いはいったい何なのか。