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新・読書日記371(読書日記1711)

    

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画像引用元:版元ドットコム

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日記

寒い気温と雨は精神にとって最高の一日である。疲れが少し和らいだので日曜日も自然とカフェに向かった。

シモーヌ・ヴェイユの本が気になり午前中はプラトンと併せて読んだ。

『テアゲース』は半分ほど読み終えた。

今日もいつものように、良いフレーズや考えさせられる文章はノートに書き写した。

   

・・・

『ヴェイユの言葉』

メモ

“いつの世も、言葉をあやつる能力はなにかしら奇跡的なものと思われた。(・・・)事物をあやつる人びとより言葉をあやつる人びとが優位を占めるという状況は、人間の歴史のあらゆる段階にみいだされる。” P177

  

この文章はソクラテスとアドルフ・ヒトラーを想起させた。

話し言葉と書き言葉。話し言葉は万人に等しく行き届くが、書き言葉はそうはいかない。だから前者に軍配があがるのだろう。書き言葉は能動的な人間を前提とするが、話し言葉はそうでない。ここに致命的な落差を感じる。たとえば広告について考えてみると、広告は音声中心(ネット動画・テレビ等)なのはある意味当たり前なのだろう。『ゴルギアス』を読めばわかるように、広告は信念を与えるものであって知識を与えるものではない。信念には真と偽がある。知識には真のみ存在する。(偽であればそれは知識ではない)

書き言葉にもただ信念を伝えるものが多いが、それを判断する時間を与えてくれる。広告は次から次へと信念を視聴者に浴びせ続ける。ヒトラーはそれをうまく利用したのだろう。

今書きながら思ったのが、ソクラテスは話しながら知識も与えていく。ここに卓越性を感じた。

  

“意志はつねに「統御する力」を有する。A 意志は感情における不純物を排除しうる。それが存在するために自己に誠実でいられないとき、あるいはそれじたいが「矛盾」を内包しているとき、わたしたちは不純物の存在に気づく。” P12

   

“教養をつむのに成功した労働者は最上級の事故にあたいします。たしかに、彼らは身体的にも頑強な人たちです。それでも、胸にひめた決意は並々ならぬものであったはず。合理化が進むにつれてそういう人たちがいよいよ減ってきています。” P20

  

・・・

『世界文学のアーキテクチャ』

ゲーテのいう世界文学 ≒ 「観念と感情の自由貿易」

  

(ゲーテ)

“国民文学というのは、今日では、あまり大して意味がない。世界文学の時代が始まっているのだから、みんながこの時代を促進させるよう努力しなければだめさ。” P29

   

『政治哲学的考察』

“このように、現代リベラリズムをめぐる諸論争においてトクヴィルに割り振られた役回りは、自発的結社や中間団体を通じて政治参加の意義を強調することで、個人の私的な利益のみを強調するようなタイプのリベラリズムを批判すると同時に、かといってリベラリズムを否定するわけではない思想家、むしろリベラリズムのさらなる発展に寄与しうる思想家ということになるであろう。” P5

  

『アメリカのデモクラシー 第一巻 上』

“何事をなすにせよ、人間社会の真正な権力は意志の自由な協力のうちにしか認められぬあろう。そして、すべての市民をあまねく一つの目的に向けて長期間歩ませうるものは、愛国心か宗教しかこの世にはない。消滅しつつある信仰を法律で生き返らせることはできない。だが人々の関心を国の運命をに向けさせるのは法律の仕事である。人の心から決して消えることのない祖国を愛する漠たる本能を目覚めさせ、導くこと、そしてこれを日常の思想、情熱、習慣に結びつけ、落ち着いた持続的な感情に仕立てること、これは法律次第でできることである。”P149-150

  

・・・

日本の政治のニュースは日々洪水のように溢れ出るが、そんなものを読むよりトクヴィルの本を読んでじっくりと未来に向けて淡々と仕事をしていこうと思う日曜日の夜であった。

つづく

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