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新・読書日記397(読書日記1737)

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日記

やたらと初版を欲しがる連中が日本には存在する。しかし彼等には名前がない。だから考えた。配本戦隊、初版欲しインジャーに決めた。メルカリで3000冊以上売ってきたのでいくらでも欲しインジャーをみてきた。

前回は光文社古典新訳文庫、トロツキー著『レーニン』の初版を欲しがる初版欲しインジャーがいた。この配本戦隊に「本を読みたい人に譲りたいです」と言うと、「読みますが。」と返してきた。それは条件付きで、初版でなければ読まないという、まさに初版欲しインジャーの典型だった。

その前は藤原書店から出ている『リバタリアニズムとは何か』の初版を欲しがる欲しインジャーがいた。ハッキり覚えている。ちなみに『トロツキー』の中古価格は400円くらいで、『リバタリアニズムとは何か』は1700円くらいである。草が生えずにいったい何が生えるというのだろうか。

とりあえずネタは豊富なので助かっている。最後は真面目にシュレーゲルの言葉を引用して今日は締めたい。

“功成り名遂げた作家のなかには、若い頃は躍起になって民衆の陶治に励んでいたのに、いざ本人の力が尽きると、今度は民衆を自分と同じところにとどめておこうとする者がいる。何とも無益なことだ。愚かにも、あるいは気高くも、一度は人間精神の進歩に自分を手を貸そうと努めたのなら、初志貫徹せねばならない。でなければ、ロースト用回転器に入ったまま足を踏み出そうともしない犬と、変わるところがない。” P62(『シュレーゲル断章集』)

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