■株式会社集英社
公式HP:https://www.shueisha.co.jp/
公式X(集英社新書編集部)(旧 Twitter):https://twitter.com/Shueishashinsho?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
■株式会社勁草書房
公式HP:https://www.keisoshobo.co.jp
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/keisoshobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
■株式会社青春出版社
公式HP:https://www.seishun.co.jp/
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Seishun_pub?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
■株式会社晶文社
公式HP:https://www.shobunsha.co.jp/
公式X(旧 Twitter):https://x.com/shobunsha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
感想+日記
宮台社会学の壮大な理論がこの一冊に詰まっている。本当はもっと高度なのだろうけれども、一般人が理解できるくらいにはちょうどよく、コンパクトにまとめられていた。それでも400ぺージくらいの本なので読み切るまで1カ月くらいはかかったかもしれない。読み終えて宮台用語のエッセンスがより鮮明に、頭のなかに刻まれたように思う。理論の裏付けとして、思想家や心理学者等の高度な理論の統合的視座に立っているのでそこらの巷にあふれる根拠なきヘイト本、根拠なき評論とは一味も二味も違うものとなっている。400ページ読めば十分にそういうことが伝わる。そして、自分が日々疑問に思って居ることが部分的に代弁された。同じことを感じている人がこのような世界の前線に立っている人たちが共有していて少し希望を見出せる。マクロを動かすのは大きな資本が必要なので個人に出来ることはわずかである。しかし出発点である小室直樹から宮台教授にいたるまでの思想・情熱の系譜を次の世代が継承していくことは今後ますます重要になっていくのだろう。最終的に同じような仲間があつまり点と点が結びついて網のようになっていき、面積が増えていくようになれるよう、自分も日々いろいろ物事を考え、整理し、ブログで記録、発信、押し付けではなく建設的な方向へ、かつ開かれた問いを解き放てるよう努力したいと思うようになった。明日からまた会社で戦いが始まるが、なんとか頑張れそうな気がした一日であった。
メモ
『自分の中に孤独を抱け』
“立身出世主義。ひどく功利的だ。” P131
“(・・・)たとえ敗れるとわかっていても行う、己をつらぬくという精神の高貴さがなくて、なにが人間化、とぼくは言いたい。” P131
『子どもを森へ帰せ』
“昭和の外遊びには共同身体性を養う力がありました。共同身体性とは言葉を超えて「同じ世界で一つになる能力」です。(・・・)経済的堕落の25年間は、性的退却の25年間で、「在日は敵だ」と叫ぶウヨ豚に並行して「男は敵だ」と叫ぶクソフェミが湧くようになった25年間。そうなったのは性愛が「同じ世界で一つになる能力」を要するからです。” P195
身体的な連鎖・・・・犬が寝た➡近くにいたもう一匹の犬も寝た≒お菓子を食べた➡隣の子もお菓子を食べた
➡損得勘定的思考はこの連鎖を破壊する
“アフォーダンスから遠ざかっちゃうんですね。” P206
“皆さんに考えていただきたいのは、昔と今とどちらに多様性があったかです。日本に限っては、失われた多様性を、法で規定するしかなくなったということでしょう。でも法では埋め切れません。言外でつながれることを前提とした自然な多様性と、言葉で規定した上で法に命令された不自然な多様性は、違います。” P210
“内から湧く力で前進する内発性と、外からの法に罰を恐れて損得で従う自発性は、違うんです。” P210
“ドイツはナチスを反省し、全体主義と同調圧力の排除に真剣です。自分の違和感を言い続け、自分の価値観を表現し続けることを、国民の義務として徹底させてきた。義務教育課程でも「質問しないのは、君が存在しないのと同じだよ」と教え、「その他大勢という入替可能な存在になるのは、恥ずかしいことだ」と教えます。それが「個人主義」の真の意味です。” P318
日記
久しぶりにジュンク堂へ行った。昼は好いていたが、午後を過ぎるとだんだん人が湧いてきた。人が増えるとすれ違いざまにすぐにぶつかりストレスになる。早々退散。電車では常に『子どもを森へ帰せ』を読みまくった。今日はギブソンの本を探しに行った。いろいろとあったがとりあえず二冊選んで購入。その後は文学や社会学等をみてまわった。今日は芸術や政治経済をみる時間はなかった。
つづく