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日記
ブックオフでボーヴォワール『人間はすべて死す』が上下揃っていたが、amazonで買う方が格段に安いので萎えてしまった。サルトルを最近読んでいないな、読みたいなと思い、『自由への道』をブックオフで探しても2巻、3巻、4巻、6巻が見つからない。延々と探し続ける毎日。『家の馬鹿息子』がどういう小説なのか調べてみた。ジュンク堂へ行くとこの本があるのだけれども、あまりに分厚いので読める気がしない。分厚い小説は基本的に読めない。すぐに内容を忘れてしまうからである。読書ノートにセーブポイントをつくろうとイキった日もあったが、結局電車で読んだらそこで書くことは難しいのでできないでいる。なので、というか敢えて『ジーベンケース』を読んでみることにした。第一章を全て読み終えた。比喩なのか、隠喩なのか分からないが一つの場面ごとに緻密な表現が展開を邪魔するのでなかなか手ごたえがある小説。ベルンハルトのような文体とも違い、フローベールの文体とも違い、ジャック・ロンドンの文体とも違い、独特。たぶん早くても梅雨が明ける頃に読み終わる量。読書時間が長く日記を書くのがおいつかない。カミュ『反抗的人間』を読みたくなりいろいろと探してみたがあるはずもなかった。Amazonで1万4000円くらいした。これはあきらめるしかなかった。
メモ
『サルトルのプリズム』
“「自らの時代のために書く」ということを、人びとは、現在のために書くという意味で理解した。だが、それは違う。希望と恐れと、各人の行為の可能性によって、画定された具体的な未来のために [ =に向けて ] 書くことなのだ。私が動いている真理の領域を画定するのには、この五十年が百年の歴史で十分だ。真理は主観的である。ひとつの時代の真理とは、現在の発見として生きられたその意味やその風土などである。” P16
『女性はなぜ男性より貧しいのか?』
メモ
“ハーバード大学は、非常に長い期間にわたって、トイレがないことを理由に女子学生の医学部入学を認めなかった大学の一つだ。” P75
“『ジェンダー多様性によって利益が増えるか?』と題した調査報告書では、91か国の2万2000社近くを調査し、明確に「イエス」という答えを引き出している。経営コンサルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーも、この問題について12か国の1000社を調査し、管理職に多様なジェンダーの人がまじっている企業は平均以上の利益をあげている傾向があると明らかにした。” P88
『その悩み、カントだったら、こう言うね』
“同時に義務であるところの目的とは何か。それは、自己の完成、並びに、他人の幸福である。” P115
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昨日エピクテトスの本を読んで「ストイック」の本来の意味は「何事にも動じない」の意であると理解した。外国語が違った仕方で理解されていることが少なくない。目的という言葉も然り。目的への抵抗、といったタイトルの本があるが、多分その「目的」が意味することは「目標」だと思われ、カントのいう「目的」とも厳密には違うような気がしてきた。そのあたりの確認作業を自分なりにしてみたい。とにもかくにも、日本語とは良い意味でも悪い意味でもめちゃくちゃだと思わせられる一日。