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日記
帰宅ラッシュの時間は、個人的には18時30分から19時30分くらいだと思っているが、電車の込み具合はイコールそれが会社員の平均的な帰宅時間を意味しない。頭ではそうとは分かっているけれども、実際、18時前くらいから人がものすごい勢いで乗って来る印象がある。学生風の人よりもむしろ働いていそうな、スーツ姿の人が目立つ。久しぶりにラッシュに巻き込まれると、なんでそんなに早く帰れるんだよと思ってしまった。今日もギブソンの本を帰宅してから読み始めたら意識が吹っ飛んでしまった。毎日頭をフル回転でまわしているので電車でしか読めていない気がする。気が滅入る。気が滅入ったのでそのあと少しだけカフカを読んだ。
メモ
“日記をつけることの一つの利点は、心の落ちつく明快さで、いろいろな変遷を意識できることだ。この変遷は、いやおうなしにたえず人が経ているものであり、また一般的にももちろん人が信じ、予感し、自認しているものだが、こうした変遷を自認することから、希望とか心の安らぎを得るという段になると、無意識的にいつも人が否定するものなのである。” P153
“わたしは、今日キルケゴールの『士師の記』を手に入れた。予感していたとおり彼の場合は、根本的な相違があるにもかかわらず、わたしの場合と非常によく似ている。少なくとも彼は、この世界のおなじ側にいるのだ。友人でもあるかのように、わたしの存在を裏書きしてくれる。” P168
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『公共内芸術』
軽く読んだだけで一日が終わった。芸術を支援すべきかどうか。芸術は社会に対してどのような役割をもっているか。そのような問いかけ自体、なにか、芸術を試金石にかけている気がした。理論的な本であまり具体的な話がない。具体的な話が多い本は往々にしてアートの価値だとか、実践だとか、そういうことが語られる。バランスのいい本は少ない。