■株式会社水声社
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■株式会社実業之日本社
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■株式会社河出書房新社
公式HP:https://www.kawade.co.jp/np/index.html
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日記
19時過ぎに仕事が終わると書店でゆったりすることはできない。ブックオフは夜遅くまでやってはいるが、仕事終わりは何故か新刊書店に行きたくなる。でも行けない。家に本がたくさんあるからいいじゃないかという声が聞こえてくるが、本屋に行けなかった日は何か物足りない。仕方がなく、手持ちの本で気分をごまかした。『美について五つの瞑想』を電車で読む。帰宅後は『日本の美学』と『テルリア』を読む。『彗星図書館』か『生涯図書館』か、どっちか忘れたが「『テルリア』はすごい!読まれたし!」みたいなことが書かれていたので読みたくなった。どうやら50ある章がひとつひとつ分離していて、どこから読んでもよさそうだ。でもとりあえず「わからない」。「わからない」といえば『日本の美学』。『カラマーゾフの兄弟』と『死霊』は未完であること、未完の大文学に惹かれる、といったことが書かれていた。わかるようなことは程度が低い。わかる。ポルノグラフィティ『ヒトリノ夜』に「イージーラブ、イージーカム、イージーゴー」という歌詞がある。すぐに来るものは大抵すぐに消えてしまう。すぐに分かるような程度の低いものはすぐに忘れるという意味合いなのだろう。だからこそわからないものを読め、と。わかる。人はなにかと本から知識や武器を取り出そうとする。しかしそんなものはすぐに壊れてしまう。逆説が詰まっている。ああ、いい本だと常々思う。