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新・読書日記467(読書日記1807)

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日記

具体的なことはわかりやすい。抽象的なことは分かりにくい。理論は実践とは違い抽象度が高い、ゆえに理解しにくい。具体的なことが欠けている以上、なにかの枠にあてはめて考えることが困難。ひとまずカール・シュミットは『政治的ロマン主義』でロマン主義の政治的な思想的立場を批判していることはギリギリ読み取れた。ロマン主義という言葉がそもそも定義がこの本のなかでは曖昧で、まあ新書なのでそれは自分で調べてくれということなのだろうから当然だとしても、あまりに解説書としてはお粗末ではないか。ノヴァーリスが「ロマン化」と読んだものは、「支配的な現実(=権力あるいは勢力)を少しずつ改革していこうとするのでもなく、かといって社会主義者のように新しい秩序形成を企てるわけでもなく、支配的な現実(権力=あるいは勢力)を別の次元で受け止め、そのような仕方で受け止められたものを真の現実とみなす立場・考え」と語られても、あまりに抽象すぎではないか。この本は解説書というよりかは、むしろ考える材料、素材、キーワードを与えたのだからあとは自分で調べろといわんばかりで、まあ自分は悔しいので調べてみる派ではあるが、日本の読書離れはこうして抽象度がやたらと高く、読んでも次への本と誘導するだけの、ある意味映画のパンフレット的な、表面的な情報だけれどもやたらと抽象度の高い本が氾濫していることが原因なのではないかとすら思えてくる。帰宅後は仲正教授の本と都甲氏の本を軽く読んだ。ジム・シェパードの名前は覚えた。次に本屋さんに行くときは立ち読みしてみようと思う。

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