新・読書日記488(読書日記1828)
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日記
土日は本を読み過ぎて書ききれないので分割して日記にしたい。今日は二回目の読書日記となる。
まずメモを。午後は結構書き残した。※『日陰者ジュード』若干のネタバレあり
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『破壊』
“愛は時として憎しみに変貌するとはよく言われることである。もっともこのような変貌をするのは愛ではなく、愛している人間の傷ついたナルシシズム、すなわち憎しみを生み出す非ー愛であると言う方が正確なのだが。” P35
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『日本の美学』
“今の消費文明は、絶対にみんな誰でも幸福になって、誰でも成功すると教えている。そしてそれが経済成長の原動力になってしまっているのです。今でも夢を持っていると言う人は多くいます。しかしそのほとんどは、志でも何でもない、ただの欲望なのです。” P86
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『自由からの逃走』
“こうして、本書で提出した立場は、フロイトの考えとはちがっている。フロイトは歴史というものを、社会的には規定されない心理的要素の結果であると説明したが、われわれはそれに強く反対する。” P21
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『無知について』
“しかし多くの書物のなかでも、しばしばとくに強い感銘を与えてくれるのは、キケロ「神々の本性について」著わした前記の三巻本です。” P72
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『日陰者ジュード』
(二回目の結婚について)
“(・・・)みんなあさましいこと、わたしにまたできるものかしら。商売の契約を取り交わすみたいなことが」” P537
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フロムは精神的な孤独(例えば、刑務所の独房に放り込まれても、同志が支援してくれているという強い自覚は孤独感を打ち消す)が人間にとって脅威であるとしたが、その精神的な孤独はいかにして起こるのかというメカニズムを深く掘り下げていなかった。(これから詳しく論じられる?)
自由について読みながら本ばかり読む自分に対して「今自分は自由なのか」と問うてみた。
制約のなかに神は宿ると自分は考えている。俗っぽい例で説明すると、スーパーでは品数が多すぎると選びにくいという心理が働く。魅力的なドレッシングが30種類並んでいる場面を想像して欲しい。たしかに一瞬で決めることは難しい。それと似ていて、人生の日々のなかで、魅力的な選択肢が30個あればどうだろうか。やはり迷うのではないだろうか。「どれを選べば幸せになれるか」「どれを選べば後悔しないだろうか」「どれを選べば将来のためになるだろうか」「どれを選べば得をするだろうか(あるいは損しないだろうか)」など。この状況、果たして自由だろうか。魅力的なドレッシングが数多に並んで呆然として思考停止しているとき、果たして自由だろうか。常に人生は選択の連続。捨てるものをあらかじめ決めてしまえばいい。従って選択肢が少ないこと、制約があることは逆説的に自由になり得ないだろうか。さて、自由の条件には何が含まれていなければならないだろうか。
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