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トマス・ハーディ『日陰者ジュード』読了+新・読書日記494(読書日記1834)

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日記

今日は会議が終わって夕食、そのあとはスタバで読書をした。

電車でギリギリ『日陰者ジュード』が読み終わらず、最後はスタバで物語の結末まで読み終えた。

この日記の下の方にネタバレを含む感想を書きたい。ネタバレをせずに感想を書くのは多分無理なので仕方がないと思って居る。

金曜日までとにかく走り続けた一週間であった。先週よりかはわりと仕事に集中できたように思う。パフォーマンスも先週よりも良かったと思って居る。何故だかは分からない。とりあえずクビーン『裏面』はもう読める気がしないので明日からはサルトル『自由への道』を読んでいこうと思う。

メモ

『ナラティブ・メディスンの原理と実践』

(フェルスキ)「批評が担う役割は、自我のそのような虚構を調べあげることだ」

  

ダークモカ・フラペチーノは本を確実に汚す。

   

・・・

『日陰者ジュード』の感想

800ページ弱。いつ買ったか忘れたくらい前に買った。物語は、学問に憧れを持っているが貧しく、働きながら本を読んで牧師(教師?)になろうと決意を固めた少年ジュードの生涯が描かれる。大学をめざすも面接で跳ね返される。君はもっと別の道がある、と。この物語の時系列はさすがに頭から吹っ飛んでしまった。いとこのスー、アザベラをめぐって激しい恋愛がひたすら描かれる。ジュードはアザベラと結婚し、しかし結局スーに惚れ、アザベラは仲が悪くなって恋愛も冷めてオーストラリアに行ってしまったり、スーはジュードの愛に気づけずジュードの恩師と結婚し、しかしスーはジュードを愛していたというややこしい展開。この4人をめぐっては、心理学よりも人間がうまく説明されているだろうと思えるほど、壮絶というよりかは、わりとねちねちとした男女の話がつづく。

この物語には幾分か真実が含まれていて、俗な感想文のテーマとして「形式と愛」みたいなことはこの小説の物語をネタにしていくらでも書けるだろう。とにかく4人がそろって総勢とっかえひっかえ。しかしその力動は概ね欲に支配されていて、形式に囚われていて、どこか主体性に欠ける。そんな恋愛をしている現代人も多かろう。何故読み継がれているかは知らないが、現代にも通ずるリアルさがある。恋愛したい高校生、大学生はこの本から多くを学べるかもしれない。

で、自分はこの本を読んでなにを思ったのか。そんなことは分からない。この物語は要約不能。だからこそ、読むときの年齢、時代によって多様な解釈が生まれるのだろう。実際この物語をめぐってはいろいろな批評がとびかったらしい。

ひとまず、トマス・ハーディという人物のこの物語を描き切った忍耐、精神力に脱帽。

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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