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新・読書日記496(読書日記1836)

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日記

『暇と退屈の心理学』を引き続き読んだ。

発達障害の人、統合失調症の人は脳の機能に障がいがあることで集中力がそうでない人よりも低いといったことが書かれていた。それは科学的にある程度わかっているらしい。就労支援員として何ができるか。難しい。

退屈と集中力低下状態は似ている。前者の後者も、目の前のことに力を注げない。後者は休めば回復するが、前者は関係ないようにみえる。

内的動機付けと集中力は相関する。そうは分かっていても、じゃあ就労支援員として何ができるかを考えるとなかなか正解が見えてこない。そもそも誰が直してあげるのだろうか。そう考えていくと、人には人にあった施設・プログラム・作業所・職場に行ってもらわないといけないということが見えてくる。で、今日本は福祉が発達しているのでいろいろな居場所がある。それはいいことだ。しかしやはりマッチングが難しいと思っている。マッチングの力を注がないといけないのは分かるが、福祉のためのマッチングは議論のための議論に近い。そうではないなと思う。福祉のなかで統合的な施設があればいいのだが。もどかしい一日だ。

   

『暇と退屈の心理学』

メモ

“ショーペンハウアーは、この状態を適確に説明している。「獲得したいと思って努力する対象があり、絶えず欲求が満足に変わり、満足が新たな欲求を生むゲームを続けられるならば、その人はかなり幸運といえる。ゲームのペースが速いとき、それは幸福と呼ばれ、遅いときは悲しみと呼ばれる。そして勢いが衰えないまま停止すると、ゲームは気力を奪う退屈として、明確な目標を欠いた命のないあこがれ、生を衰弱させる無気力として姿を現す。」” P59

  

・・・

『自由からの逃走』

“資本主義の経済的発展にともなって、心理的雰囲気にもいちじるしい変化が起こった。中世も終わりに近づくころ、不安な落ちつかない気分が生活をおおうようになった。近代的な意味の時間感覚が発達しはじめた。一分一分が価値あるものになった。時間のこの新しい意味をよくあらわしているのは、ニュールンベルクの時計が十六世紀以降、十五分ごとに鐘を打つようになったことである。” P67

  

・・・

『アカデミアの内と外: 英文学史、出版文化、セルフヘルプ』

“人生を構成する部分が互いに孤立し分離しているのではなく、人生のすべてが、統合された地図上で組み合わされて相互に関係しているのです!文学の精髄は統合することです。文学は、蝋燭と星を結びつけ、イメージの魔法によって高次なものの美を卑近なものの内に表すのです。美の開示と視野の内にあるすべてのものを組み合わせるだけでは飽き足らず、いたるところに因果関係を跡づけることで、道徳的なものを発揮するのです。” P72

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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