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新・読書日記517(読書日記1857)

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日記

今日もいつものように通勤中でイーグルトン『』読書、退社後はブックオフに寄り、少しばかりのブックオフライフを過ごし、また電車でサルトル『自由への道(二)』を読んだ。

ブックオフまでの道のりでは、いろいろと考えながら歩いた。まず、信号待ちの件について一言。

みんな違うところで真面目すぎるように感じる。信号無視をしない人がほとんど。しかし実際は車がほとんど通らない。そんな道路にもかかわらず、じっと待っている人々。ルールとはなんぞや。そこを考えてみてもいいのではないか。

ルールとは物事が円滑に進むように、つまり便宜的に設けられたにすぎない。信号を廃止すると交通量が多い時間帯はカオスなことになる。しかし19時以降の交通量の少ない時間になぜわざわざじっと待っていなければならないのだろうか。至上命令になっていやしないか。『自考』の著者、岡田豊さんは、アメリカでは信号が赤だろうと青だろうと左右をしっかり見て自分で判断して渡ると書いてあった。

自由の条件のひとつは判断能力である。日本は空気を読みすぎる。エスカレーターの右側も、いまだに歩くために空けている。オデル『何もしない』のなかでディオゲネスに触発された私は、エスカレーターの右側で敢えて止まってみたことがあったが、リーマンに舌打ちされた。

青は進め、赤は止まれと、命令されて彼らは歩いているのである。まさに言葉の自動機械、法の奴隷、損得マシーン。宮台真司教授の言葉通りだ。

  

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メモ

“繰り返すが、計画しないことが、最高の計画となることは多い。” P69

  

“ある目的をもって作られたウェブサイトが、当初の計画から外れて新しい方向に舵を切ることで利益を生む例は少なくない。一例として、YouTubeはもともと動画を使ったマッチングサイトとして構想された[32]。” P72

  

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『文学とは何か(上)』

再読。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/01/%e3%83%86%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%b3%e3%80%8e%e6%96%87%e5%ad%a6%e3%81%a8%e3%81%af%e4%bd%95%e3%81%8b%ef%bc%9f%ef%bc%88%e4%b8%8a%ef%bc%89%e3%80%8f/

  

メモ

“文学と呼び慣わされてきた種々雑多なものから、一定不変の内的特質の集合を抽出分離することは容易なことではない。実際のところ、これはあらゆるゲームが共通して持っている単一の特徴をつきとめるのと同じくらい不可能に近いことだろう。文学の「本質」なるものはそもそも存在しない。” P42-43

  

文学は独自の文体的特徴を持ったものだとイーグルトンは語っていた。実用的な文章(マニュアル等)は内容を伝えるために存在しており、そこに独自性を持たせる意味はない。むしろ独自性をもたせることによってそれはもはや実用性のない文章になる。逆に、実用性がなく独自性のある文体こそが文学なのだ、といったイーグルトンの言葉が今日は印象に残った。

https://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%89%B9%E8%A9%95%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E4%B8%8A-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4003720415

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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