新・読書日記519(読書日記1859)
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日記
ほぼ休憩時間なしの残業2時間、過酷な金曜日。おそろしい。
思考力と気力がない。なにもできない。
ただただ読書しかできない。書くことしかできない。
サルトル『自由への道(二)』もそろそろ読み終わりそう。30代の若きサルトルの葛藤が垣間見える。結婚するか、結婚しないか。なんとも贅沢な悩みではないか。
両方ともとりたいのだろう、つまり自由という楽園と結婚という蜜を。ばかばかしい。サルトルはそんなことで悩んでいたのか?そうは思えない。
そうは思えないからこの物語の本当の意味を求めてしまうのが自分のサガである。
そしてイーグルトンの重厚な本をむさぼり読む。
最近はラーメンを食べる感覚でイーグルトンの本を読んでいる。言葉をすする。
教授に対する痛烈な言葉を浴びせかける熱湯のスープが飛び散るかのようだ。
しかしイーグルトン自身が教授ではないか。スープを作っていたのは実はイーグルトンだったのだ。麺を湯切りし、サッとスープに乗せる。英文学と精神分析、構造主義というトッピングを添えて。
自分はそうとも知らずにスープを飲んでしまっているのか。それともこれは本当のラーメンなのか。ラーメンとは何なのか。ラーメンは文化である。文化とは価値である。価値とは文学である。ゆえにラーメンは文学である。
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