サルトル『自由への道(二)』読了+新・読書日記525(読書日記1865)
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感想・日記
恋人がいて、たぶんパートナーに対して愛情が覚めているマチウ(主人公、男、34歳)。妊娠が発覚して結婚するかおろすか悩むマチウ。いろいろな出来事を経てやっぱり結婚すると考え始めたのが二巻。読了。自由自由、自由と言いつつも消極的自由(バーリン)についてしか触れられておらず、いったいどこが自由の国、芸術の国だと思わんばかり。サルトルへの情熱がさめつつある。しかしまだわからない。敢えてここまで退屈な展開を書いて、あとで仰天させようという魂胆かもしれない。とりあえずまあまあ読みやすいから明日三巻読もうと思う。
・・・
『カイエ』
どこのページを開いてもなにかしら面白い、フックのある文章に出会う。
ただ、ニート。あまりにニートな文体。なぜ法政大学から出版されたのだろうか。あまりに無色(無職)な文体。
メモ
“重要でないものを重要視しなければ私たちは生きられないだろう。” P673
“私たちがさっぱれ売れない本の作者であるとき、その版元の出版社で感じる気まずい思い。出版社では私たちの存在などまるで無意味。客がつかず、店の主人の顔色をうかがっている、売春宿の売春婦のことが思いやられる。” P673
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