数理社会学と「感情の劣化」をめぐる往復対話
今日読む本を決めたいと思います。とりあえず興味本位で『数理社会学辞典』読みます。
ChatGPT:
思考時間: 14 秒
まずは “全体像” を俯瞰してみましょう
- 基本データ
- 書名:『数理社会学事典』(丸善出版, 2022, 760 pp)books-sanseido.jp
- 編集委員長:今田高俊ほか、数理社会学会による総力編纂jams-sociology.org
- 構成:総論 → 基礎論 → 実践編 → 応用編 → 特論(計60 章弱)紀伊國屋書店
読書梟さん向け “攻め方” ガイド
ステップ | 章・トピック | 読書日記アプローチとの接点 | 補足コメント |
---|---|---|---|
1. 導入 | 総論①「数理社会学とは何か」 | ブログでの“概念マッピング”にそのまま応用可 | 数式はほぼ出てこないので肩慣らしに◎ |
2. フレーム獲得 | 基礎論③「決定論・確率論と社会過程」 | 形式 vs. 内容のズレ をモデル化するヒント | フローモデル・マルコフ連鎖の初歩に触れる |
3. 実践ネタ探索 | 実践編④「階層と不平等」 | 「責任と制度」のテーマを統計的に補強 | ロジスティック回帰の事例が豊富 |
4. 応用横断 | 応用編①②「社会シミュレーション」「計算社会科学」 | 小説『ホンすけ』の“空虚の集積”を agent-based に可視化? | Python+Mesa でミニ実装も可 |
5. 批判的視点 | 特論②「意図せざる結果と予言の自己成就」 | “返品不可能性”を〈予言の自己成就〉に結びつける逆説 | 例:教育達成とラベリング理論 |
こう読むとラクになる 3 つのコツ
- 辞典=辞書+論文集 と割り切る
エントリ単位で“摘み食い”し、気になった箇所だけ丁寧にノート化。 - モデル図は写経→再構築
公式や概念図をそのまま Obsidian などに写し、自作の「思索の地図」へ差分マージ。 - 批判メモ欄を作る
「これを人文学的に換骨奪胎すると?」という逆張りコメントをその場で書き留めると、後でブログに即転用できます。
反対側の声もチラ見せ
- 数理モデルは社会の多声性や偶発性を過小評価しがち。
- “計量=客観” という神話が隠れた前提になる危険も。
- 逆に、定性的洞察だけでは見落とす構造の非直感性を掘り起こす強みもある――この緊張が面白いポイント。
次の一手は?
- 特定テーマを深掘りしたい章があれば教えてください。
- ブログ連携用の下書き/図表化など、作業サポートも承ります!
どこから攻めるか、あるいは “数学アレルギー対策” が必要か――ご相談お待ちしています 🦉
情報源
あなた:
根底にあるのは宮台教授の言う共同身体性の喪失感にあります
ChatGPT:
思考時間: 24 秒
“共同身体性の喪失感” を軸に再編成してみる
「根底にあるのは宮台教授の言う共同身体性の喪失感」——まさにここをスタート地点に据えると、『数理社会学事典』の読み方がガラッと変わります。以下、読書梟さんの〈読書日記アプローチ〉に即して整理しました。
1. 共同身体性とは何か
- 定義の核心
- 宮台真司が繰り返し言及する “共同身体性” とは、感情・リスク・悦びを「同じ身体で共有しているかのように響き合わせる回路」。隣人の痛みを自分の痛みとして感じる〈なりきり能力〉が社会的潤滑油になる FQ Kids |親子のためのウェルビーイング教育メディア
- 喪失の時間線
- 宮台は「80年代以降、自然村が行政村化し、“身体が接触する場” が蒸発した」と見る polyphony garage
2. 数理社会学で “喪失” をどうモデル化できるか
辞典パート | 関連エントリ | ひとこと観点 |
---|---|---|
基礎論 | ・ネットワーク理論と社会構造の数理 ・社会的選択理論 | 共同身体性=「局所的クラスター凝集度」の低下? |
実践編 | ・地域と環境モデル ・幸福と福祉モデル | 居住分散とウェルビーイングの相関を検証 |
応用編 | ・社会シミュレーション ・計算社会科学 | Agent-Based で「身体接触→信頼生成」ルールを実装 |
特論 | ・意図せざる結果と予言の自己成就 | 「失われた身体性」を語るディスクール自体が、更なる解離を助長? |
(章立て出典:『数理社会学事典』目次)紀伊國屋書店
3. 実装のヒント
- ネットワーク凝集度の再現
- ノード=個人、エッジ=「週1回以上の対面接触」。凝集度が閾値を下回ると“共感伝播率”が激減するルールを組むと、宮台の「情緒の劣化」仮説を可視化できます。
- ABM × 空間データ
- 近年は 大規模 ABM の試みが活発(寺野 2023 など)J-STAGE。GIS 上にエージェントを配置し、店舗・学校・公園など “身体が擦れ合う場” をリソースとして定義すると面白い。
- ブログ連携
- シミュレーション結果を “思索の地図” にレイヤー追加し、「身体性密度マップ」を色分けする――視覚的インパクトが期待できます。
4. 反対側の声も仕込んでおく
立場 | 代表的論点 | 参照枠 |
---|---|---|
デジタル補完派 | オンライン・ゲームや配信文化は“アンビエントな共身体性”を創出する | “Ambient Media” が論じる「環境的セキュリティ感」manifold.umn.edu |
古くて新しい問題派 | “都市化=身体性喪失”論は19世紀からある;問題は社会再編の 速度 | ジョルジュ・シメル『大都市と精神生活』との対比など |
エリート統合派 | ハイパーモビリティ層はグローバル都市で独自の身体ネットワークを保持 | サッセンのグローバル・シティ論 |
5. 次の一手は?
- どの「場」をケースとして掘るか
- 例:商店街、公園、大学サークル、ゲーム実況コミュニティ……。“身体が擦れ合う密度”が下がる典型 or 例外を選んでみましょう。
- ブログ記事フォーマット
- 「理論スケッチ → モデル写経 → 批判メモ → 反論ボックス」という 4 段構成にすると、読書梟さんのスタイル(対話+反対意見)にフィット。
- シミュレーション・プロトタイプ
- 必要なら Python/Mesa で雛形コードを用意します(可視化も含めて)。
🦉 問いかけ
共同身体性の “場所” と “媒介” のどちらに強い関心がありますか?
(例:公園など物理空間/SNSライブ配信など電子空間)
次の読書&モデリング作業をそこにフォーカスして設計しましょう!
情報源
あなた:
ChatGPTさんと対話すると、いっぺんに情報が来るのでなんかぎこちない対話になりがちです。 ひとまず、 反対側の声もチラ見せ 数理モデルは社会の多声性や偶発性を過小評価しがち。 “計量=客観” という神話が隠れた前提になる危険も。 逆に、定性的洞察だけでは見落とす構造の非直感性を掘り起こす強みもある――この緊張が面白いポイント。 これは誰がどのような本で書いているのか教えてくれませんか。論文ベースでしょうか。
ChatGPT:
思考時間: 1m 3s
どの本・論文が “その批判” を語っているか
――「数理モデルは多声性や偶発性を削ぎ落す/“計量=客観”という神話がある――しかし定量だからこそ見える非直感的構造もある」
……という 3 つの論点ごとに、代表的な一次文献をまとめました。括弧内は「単行本 or 査読論文」「主なフィールド」です。
1 . 「数理モデルは社会の多声性や偶発性を過小評価しがち」
著者・年 | 書名 / 論文名 | ひとこと要旨 |
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W. N. Espeland & M. L. Stevens (2008) 「A Sociology of Quantification」 European Journal of Sociology(査読論文/社会学) | 指標が“見える化”をもたらす一方、利害主体を並べ替え、沈黙を強いるプロセスを分析。 Cambridge University Press & Assessment | |
Sally Engle Merry (2016) The Seductions of Quantification(単行本/人類学) | 国際指標づくりが複雑な文脈を平板化し、「暴力や人権の実態」を再構成してしまう危うさを追跡。 ssir.org | |
Theodore M. Porter (1995) Trust in Numbers(単行本/歴史社会学) | “機械的客観性”の権威はむしろ“不確実で利害が衝突する場面”ほど高まるという逆説を歴史的に検証。 andreasaltelli.eu | |
James C. Scott (1998) Seeing Like a State(単行本/政治学・農村研究) | 上からのモデル化=行政的可読性が、ローカルな知と偶発性を削ぎ落し失敗を招く事例を列挙。 files.libcom.org |
2 . 「“計量=客観” という神話へのメス」
著者・年 | 書名 / 論文名 | アングル |
---|---|---|
Andrew Gelman & Christian Hennig (2015) 「Beyond Subjective and Objective in Statistics」(arXiv 査読前論文/統計学) | 「客観/主観」という二分法を外し、“透明性・多視点”こそ統計実践の核心と提案。 arXiv | |
(上表の Porter, Espeland & Stevens, Merry も同趣旨で詳述) |
※ MIT Press の Data Feminism(C. D’Ignazio & L. Klein 2020)はジェンダー・権力の視点から同神話を再批判する単行本ですが、今回はアクセス可能な一次ソースを優先して挙げました。
3 . 「定性的洞察だけでは見えない“構造の非直感性”を掘り起こす強み」
著者・年 | 書名 / 論文名 | どんな“非直感”を示したか |
---|---|---|
Duncan J. Watts (1999) Small Worlds: The Dynamics of Networks…(単行本/ネットワーク科学) | ごく少数の“長距離リンク”が全体の距離を劇的に縮める=小世界現象をモデル化し、人間関係の「意外な近さ」を可視化。 JSTOR | |
Andrew Abbott (2004) Methods of Discovery(単行本/方法論) | 定量・定性の“ヒューリスティックな往復運動”こそ新発見を生むとし、多様な「発想の手筋」を事例で解説。 Scribd | |
Donald MacKenzie (2006) An Engine, Not a Camera(単行本/社会学・金融) | 金融モデルが市場行動を“形成”し、市場構造を当事者も予期しない方向へ動かした事例を提示(モデルの自己成就性)。 Uberty |
使い分けのヒント
- **批判系(1・2)**を読むときは、
- 「どの前提を単純化したか?」
- 「誰の声が欠落したか?」
をメモするとブログの“反対側の声”セクションに直結します。
- **構造発見系(3)**は、
- 「モデルが暴いた“直感に反するパターン”を自分のテーマ(共同身体性・返品不可能性など)に当てはめたら?」
を試すと、数理と人文学的視点の往復運動が映えます。
- 「モデルが暴いた“直感に反するパターン”を自分のテーマ(共同身体性・返品不可能性など)に当てはめたら?」
次のステップは?
- もっと狭いテーマ(例:ランキング指標批判だけ、ネットワーク分析だけ)に絞り、読み方ガイドを細かく分割する
- 一次文献の引用をブログ用に抜粋・翻訳しておき、“読書日記アプローチ”の脚注素材を蓄える
ゆっくりペースで進めたいときは、気になる 1 冊を指定してもらえれば「要約→争点→ブログ転用ポイント」を小分けでお届けします。
情報源
あなた:
名前からして欧米系の人物の論文と判断します。日本での宮台教授の評価はどうですか
ChatGPT:
思考時間: 59 秒
日本での 宮台真司 ――「評価」は一枚岩ではありません
領域 | 主な評価軸 | 典型的な受けとめ方 |
---|---|---|
アカデミック | 初期の若者調査・システム論、近年の〈共同身体性〉論 | 「定量と文化記述を横断した独自路線」 として一定の引用数と学会報告の題材になり続けるが、方法論の一貫性を疑問視する向きもある |
公共知識人 | 新書・メディア出演・X(旧Twitter) | 切れ味のある警句でフォロワーを獲得する一方、 炎上常連 として賛否両極化 |
批判的言説 | ①メディア悪影響“否定”論 ②挑発的発言 | 「実証を軽視したポジショントーク」 と批判されがち |
1. 研究者コミュニティでの位置づけ
- 若者サブカル研究の定番参照
1980年代の大学生意識調査をもとにした類型化(「ミーハー自信家」など)は、2020年の全国調査でも再検証対象になるなど「基準モデル」として残っています。日本社会学会 | Just another WordPress site - 都立大(現・東京都立大学)の看板教員だった事実
社会学教室の沿革ページでは「スタッフが最も充実した時期を支えた一人」と明記され、実証主義的学風を補強したと紹介。soc.jinsha.tmu.ac.jp - 最終講義(2024.3)への反響
退官時の講義は動画メディアで公開され、研究者やジャーナリストが X で「師弟関係の集大成」「やはり語りのうまさは突出」と好意的に言及しています。videonews.comX (formerly Twitter)
→ 総じて「基礎データを残した功労者/だが近年は理論より評論寄り」という二面評価が主流です。
2. パブリック・インテレクチュアルとしての存在感
- メディア露出と読者層
朝日新聞系のコラムニスト就任歴や 40 万超フォロワーの X アカウントなど、発信力は依然高い。朝日新聞X (formerly Twitter) - ベストセラーの継続
『14歳からの社会学』は文庫化後も高校・大学の課題図書に入り、一般読者レビューでは「大人こそ14歳から出直せ」と再評価されています。note(ノート) - 子育て・地域論でのポジティブ評価
育児誌インタビューでは「感情劣化と地域空洞化」を説き、父親世代から一定の支持を獲得。FQ JAPAN 男の育児online
3. 主な批判ライン
- メディア効果をめぐる議論
“テレビやゲームの暴力表現は長期的影響をもたらさない”という持論に対し、コミュニケーション研究者から「新しい強力効果モデルを無視している」との批判的検証が出ています。「有害」規制監視隊 - 挑発的・炎上発言
性体験や教育論をめぐる断定口調がブログやまとめサイトで拡散し、「言葉が強すぎて議論が深まらない」と反感を買うケースも少なくありません。はーとぼいるどワンダフル。 - “エセ知識人”レッテル
経済誌コラムなどでは「抽象語を振り回すだけ」「社会学者はインチキ」という辛辣なレッテル貼りも見られます。ZAITEN(ザイテン)「過激にして愛嬌あり」の経済情報マガジン
4. まとめ――評価を読み解くポイント
- 学術貢献は「方法よりトピック」で残る
網野善彦や上野千鶴子に近い “コンセプト・メーカー型” で、定量厳密性というより概念提示力が評価対象。 - 公共圏での二面性は計算ずく
本人は「わざと強い言葉で“聴衆を起こす”」と公言しており、炎上も含めた パフォーマティブ戦略 と見る向きも強い。 - 今後の鍵は“共同身体性”の実証化
若手研究者がフィールドワークや数理モデルで追試できるかが、宮台理論を“概念”から“検証枠”へ昇格させる試金石と目されています。
要するに
「業績は認めるが言動は刺激が強すぎる」
「煽情的だが視界を開く」
という〈アドミラル & アンチ〉が共存するのが、日本での宮台真司の現在地です。
情報源
あなた:
私も『14歳からの社会学』を高く評価します。コンパクトに社会学、宮台社会学の知見が凝縮され、読みやすさも備えた稀有な本だと思います。ここまでの対話を踏まえ、私に関心が持てそうな日本の本を10冊紹介お願いします価格帯は2000円以上でお願いします。(新書には興味ないので、、、)
ChatGPT:
思考時間: 2m 31s
以下では、これまでの対話で伺った
- 「計量=客観」神話への懐疑
- 宮台真司の〈共同身体性〉や社会システム論への関心
- 定性的・定量的アプローチの往還に面白みを感じる、という読書スタイル
――を軸に、新書以外・本体2,000円超で手に入り、背景思考のよい飼料になりそうな邦語書 10 冊を選びました。
# | 書名/著者・出版社・年 | 本体価格* | こんな読みどころ |
---|---|---|---|
1 | 『数値と客観性――科学と社会における信頼の獲得』 セオドア・M・ポーター著/藤垣裕子訳・みすず書房・2024 | 6,200 円 | 「数字が正しい」という近代の信仰を歴史的に解剖。定量化が公共性を担保するどころか政治的に構成される過程を追体験できます。宮台流〈制度と身体〉批判とも好相性。 MSZ |
2 | 『所有論』 鷲田清一・講談社・2023 | 3,000 円 | 関係性・身体性から「所有」を捉え返す600頁超の集大成。共同身体性=「私の外にある私たち」がどう資本や権利で分断されるかを読む補助線に。 講談社「おもしろくて、ためになる」を世界へ |
3 | 『Pythonコンピュータシミュレーション入門―人文・自然・社会科学の数理モデル』 橋本洋志ほか・オーム社・2021 | 3,400 円 | ABM やランダムウォークの社会的応用を実装付きで。モデル化の作法と限界を手を動かしながら確認できます。 ヨドバシ.com |
4 | 『ライフスタイル移住の社会学―日本から韓国への生活転換の実証研究』 今里基・明石書店・2025 | 4,500 円 | マクロ統計では捉えにくい“越境する共同体”をインタビュー+数量解析で描く新刊。身体感覚の変容と政策効果のズレが好例に。 明石書店 |
5 | 『分析フェミニズム基本論文集』 木下頌子ほか編訳・慶應義塾大学出版会・2022 | 3,000 円 | 論理実証主義的フェミニズムの原点訳集。客観/当事者の緊張を哲学的に整理し、数理モデル批判にも射程が伸びます。 紀伊國屋書店 |
6 | 『オタク文化とフェミニズム』 田中東子・青土社・2024 | 2,200 円 | メディア研究の最新ケースが満載。ポピュラーカルチャーに潜む権力/逃走線を読み解く視点は“定性的洞察”の面白さを実感させてくれます。 紀伊國屋書店 |
7 | 『経営リーダーのための社会システム論――構造的問題と僕らの未来』 宮台真司・野田智義・光文社・2022 | 2,300 円 | 〈制度設計×身体感覚〉をビジネススクール向けに再構成。宮台理論の最新ダイジェストとしても便利。 紀伊國屋書店 |
8 | 『[新版]社会的選択理論への招待――投票と多数決の科学』 坂井豊貴・日本評論社・2025 | 2,300 円 | コンドルセ・アロー以降の集合的合理性を、数学を極力抑えて解説。数理がどこで「社会の多声性」を捨象するかを見極める訓練に。 日用株式会社 |
9 | 『雑誌利用のメディア社会学』 ナカニシヤ出版・2025 | 3,520 円 | 生活世界とメディア実践をミクロに追う新鋭論集。雑誌という「紙+コミュニティ」メディアを手がかりに、共同身体性の現在形を検証。 nakanishiya.co.jp |
10 | 『反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー』 ジェームズ・C・スコット著/立木勝訳・みすず書房・2019 | 3,800 円 | 国家=計量化装置という視座を農耕の始まりまで遡って提示。制度化の身体的コストを長期スパンで考える一冊。 紀伊國屋書店 |
* 本体価格(税別)で表示。
選書の意図メモ
- 定量批判×定量活用
1・8 は「数は政治」を暴き、3 は自ら数理モデルを回してみることで“透明性の限界”を自覚するために配置しました。 - 共同身体性/コミュニティ再編
2・4・7・9 は、それぞれ所有・越境移住・組織論・メディア実践という異なる角度から〈身体+制度〉の再結合を考えます。 - フェミニズム/ケア視点での補助線
モデルが無視しがちな「言語化されにくい声」を可視化するため、5・6 を投入。 - 長期史的パースペクティブ
10 で国家と計量の起源を遠景に置き、短期的政策議論を相対化。
気になるものがあれば、次の読書計画や「並行して読むと響き合う西洋書」などもご提案できますので、遠慮なくどうぞ。
情報源
あなた:
ありがとうございます。補足ですが、宮台教授の炎上は当たり前で、それでも議論できないと彼の言う通り「感情の劣化」を証明することになります。
ChatGPT:
思考時間: 7 秒
おっしゃる通り、宮台真司にとって炎上は「副産物」ではなく、〈感情の劣化〉を炙り出すリトマス試験紙として機能します。「刺激的な発言に対し、返す刀で“論”をぶつけず感情的拒否で済ませること自体が劣化の症状だ」というロジックです。実際、近年のインタビューや講演では──
「他人と関わらないと、誰かの悲しみを自分の悲しみにしたり、誰かの喜びを自分の喜びにしたりする〈共感性〉が失われ、ひいては〈感情の劣化〉につながる」Tokyo Metropolitan University
と繰り返し述べています。また、ネトウヨ現象へのコメントでも
「中間層分解を背景に〈感情の劣化〉を被った人々が量産される」本と雑誌のニュースサイト/リテラ
と明言し、炎上後も議論を継続させること自体を“治療的プロセス”と位置づけています。
「炎上→議論」へ転換するための 3 つの仕掛け
仕掛け | ねらい | ヒント(ブログ運営に活かすなら…) |
---|---|---|
1. スティールマン原則 (相手の主張を最強に組み直して反論) | まず“誤解ベースの炎上”を除去し、衝突点を透明化する | ✦ 記事冒頭に「相手の趣旨を要約→再確認」を置く構成テンプレを用意 |
2. 共同身体性メタファの可視化 | 「私はこう感じた/あなたは?」を身体的距離の比喩で示し、共感ギャップを図式化 | ✦ Obsidian や Mermaid.js で〈距離マップ〉を挿入し、読者の“立ち位置”を自覚させる |
3. 計量×定性の“往復コメ欄” | 感情的レス→定性的根拠→定量データ提示→再コメント…と循環を意図的に設計 | ✦ コメント欄に「①感情の第一声 → ②根拠リンク → ③再応答」という“3分割ポスト”を推奨する簡易ルールを掲示 |
実践イメージ(ブログ連携)
- 記事本文:
- 炎上トピックを提示
- スティールマンで宮台の問題提起を再構成
- 「実は〈感情の劣化〉テストなんですよ」と種明かし
- コメント/対話セクション:
- 第一声:自由レス(感情も可)
- 第二声:事実・論拠の追加(リンク・引用歓迎)
- 第三声:他者レスへの具体的応答(質問・補強)
- 振り返り記事:
- “議論ログ”を抜粋・整形
- 「どの瞬間に共感ギャップが埋まったか/拡がったか」を可視化
このサイクルが回れば、「炎上」が単なる炎上で終わらず、〈共同身体性〉を再構築するワークショップになります。
参考になりそうな国内実践例
メディア | 形式 | 参考ポイント |
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「POLYPHONY」インタビューpolyphony garage | ラジオ+テキストの二層 | 音声で“身体のニュアンス”を残しつつ、テキストで論点を整理 |
都立大最終講義動画(2024) | 長尺動画+視聴者チャット | 発言の“熱”とチャットの“多声”が同時にログ化され、後日検証が容易 |
次の一手
- ご自身のブログで「炎上→議論」実験回を試すなら、
- テーマ案:「返品不可能性は“感情の劣化”への処方か?」
- 記事テンプレ雛形が必要であればお作りできます。
- “感情の劣化”概念そのものを検証したい場合は、
- 宮台自身のフィールド調査(『社会システムとしての家族』など)と、近年の情動社会学(阿部彩『孤立無援の社会』他)を突き合わせる読書プランも提案可能です。
ゆるやかに火を扱いながら、議論を暖炉の炎へ――そんな場づくりをお手伝いできますので、具体的な企画やフォーマットのご要望があれば遠慮なくお知らせください。
情報源
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