新・読書日記544(読書日記1884)
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日記
仲正教授が『ミニマ・モラリア』と日本の政治を交差させて語るところが読んでいて面白かった。
さらにアドルノ/ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』を引き合いに出しながら、社会を良くしようと熱心に生き生きと活動する人間の負の側面をあぶり出す。大きな正義を掲げるよりもミニマ・モラリア(最小の道徳)を追求することしかできないという人間の限界をも同時に痛感させられた。大きな正義を掲げて失敗した例は、例えば全共闘などが象徴的。
(全共闘の「否定」と「自己否定」の弁証法について、弁証法が成立するほどの「自己」を彼らはもっているのでしょうか等と仲正氏は指摘)
でもキング牧師は大きな正義を掲げて結果的に勝利を勝ち取ったとはおもいつつ。
大きな正義は小さな道徳を無視するという仲正氏のエピソードは納得できるものがある。
いまでいえばバイアスと呼ばれるものだろう。
とにもかくにも、いろいろと考えさせられる本。
・・・
『社会システム理論』
ニコラス・ルーマンが全く分からないので読んでみることにした。
彼は社会がコミュニケーションによって動的に秩序を保たれていると想定。コミュニケーションの定義は「伝達」「情報」「理解」のつがなければならない。この公理からいろいろと概念で理論を固めていった様子は伝わった。まあ、どちらかといえば読みやすい本だと思う。今日はちょっと忙しくてあまり読めず。
『テアイテトス』がまだ1/4くらいしか読めていないので読んでみることにした。
平方根のくだりはひと段落し、相対主義について話が展開されている。
これも少しずつ読めば面白くなるだろう。プラトン『法律』が書店に並んでいた。まあ、今は買わない。2022年に図書館で借りて最後まで読み切ったので。
という具合の一日。
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