×

読書ブログ|文学的ユーモアを読む日々

本を読むこと、そして書き残すこと――それを読書ブログとして続けているのが「読書梟」です。

文学を読むことは、ときに深刻で、重苦しい。
だが、その只中にこそ「ユーモアの灯」がともっている。
ユーモアは笑いではなく、ずらしであり、響きの間である。


文学的ユーモアとは何か

  • 言葉の音の遊び
    ―「ベケット読んでボケッとする」「ジッドをじっと読めない」など、語感の揺れが思索を軽やかにする。
  • 意味と文脈のズレ
    ― 深刻な状況に差し挟まれる皮肉や逆説が、読者の思考をひらく。
  • 存在への眼差し
    ― ユーモアは単なる冗談でなく、生の不条理を抱え込む術でもある。

読書日記アプローチにおけるユーモア

読書日記アプローチは「誤配」や「ズレ」を価値として拾い上げる。
そこにユーモアが自然に芽吹く。

  • 読み間違いを楽しむ。
  • 語感に導かれて本を選ぶ。
  • 真面目さと遊び心を往復する。

ユーモアは、読書を「耐えがたき真剣さ」から解放してくれる。


梟コメント

ユーモアは「余白の倫理」でもある。
真面目さを突き崩すのではなく、
真面目さの隙間に風を通すのだ。

「誠意は返品不可、愛もまた同様」といった文学的な笑いは、
突き放しではなく、むしろ近づけるための距離感を作る。


結び

文学的ユーモアを読むことは、
「ずらし」と「間」を生きることでもある。

それは、読書をただの知識習得から、
「生のリズムを聴く実践」へと変えてくれる。


📚 読書ブログシリーズ全目次はこちら

読書ブログを通じて浮かび上がる小さな思索の断片を、これからも綴っていきたいと思います。

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

コメントを送信

科学を読む