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読書ブログ|読書・倫理・ユーモアの三重奏

本を読むこと、そして書き残すこと――それを読書ブログとして続けているのが「読書梟」です。

読書とは、ただの知識摂取ではない。
倫理とは、ただの道徳律でもない。
ユーモアとは、ただの笑い話でもない。

この三つが重なり合うとき、そこに「読書日記アプローチ」の響きが生まれる。
それはまるで三重奏のように、異なる声が共鳴しながらも、時にぶつかり合い、時に和音を奏でる。


第一楽章:読書という独奏

読書は孤独な行為だ。
しかし、その孤独は「声なき声」を聴くための静けさでもある。

  • 書かれた言葉に寄り添いながら、
  • 自分の声を重ねて読み返し、
  • 他者の声に想像力を伸ばす。

読書は、静かだが決して独りではない独奏である。


第二楽章:倫理という対位法

倫理は「制度の形式」と「人間の内容」とのズレから響き出す。
誠意は返品できず、愛もまた交換できない。
その不一致のなかで、責任や誤配が立ち現れる。

倫理は調和の技術ではなく、ズレを調整する対位法である。
読書の行為そのものが、この対位法を日々練習しているのかもしれない。


第三楽章:ユーモアという即興

ユーモアは、ズレを恐れない態度から生まれる。

  • 「ベケットを読んでボケっとする」
  • 「焦りすぎてアリストテレス」

形式と内容のねじれを笑いに転じることで、重苦しい議論にも呼吸が生まれる。
ユーモアは、倫理を支える潤滑油であり、読書を生き生きとさせる即興演奏である。


三重奏の響き

  • 読書は、他者の声を受け止める。
  • 倫理は、その受け止め方を問う。
  • ユーモアは、そこに軽やかなズレを差し込む。

三つが合わさったとき、読書は単なる理解や批評を超え、「生の練習曲」になる。


結びにかえて

「読書・倫理・ユーモアの三重奏」とは、
本と向き合うたびに繰り返される、小さな即興演奏のようなものだ。

そこでは、真剣さと笑いが矛盾せずに共存する。
いや、矛盾するからこそ響き合う。

それこそが、読書日記アプローチの音色なのだ。


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読書ブログを通じて浮かび上がる小さな思索の断片を、これからも綴っていきたいと思います。

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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