うしめたい読書日記とブック・オフのコンビニ化 予告編
ここは小さな読書ブログですが、ページをめくるたびに世界の見え方が変わる瞬間を残しています。
序文
今日もまた、週末の習慣のようにブックオフへ足を運んだ。
だが不思議なことに、棚に並ぶ顔ぶれはほとんど変わっていない。
特に自己啓発コーナー。
新しく見えるのに、どこか既視感のある背表紙たち。
まるで「鮭おにぎり」と「ツナマヨ」が入れ替わるだけのコンビニ棚のように、
書名は毎回違うのに、メッセージはいつも同じ――「君の明日が変わる」。
展開の軸
- 既視感のループ
- 週ごとに微妙に入れ替わっているはずなのに、「既読感」が消えない。
- 「読む前から既に読んだ気になる本」が集まる。
- コンビニ的安心感
- 「いつでもここにある」という錯覚。
- 賞味期限切れを感じさせないまま、精神的コンビニ食品として機能する。
- 倫理的うしろめたさ
- 手に取っても読まない、でも置いてあるだけで安心する。
- 「読む努力」をコンビニ化された棚に委ねてしまう。
- 結び
- 新刊書店は「流行のコンビニ化」。
- ブックオフは「反復のコンビニ化」。
- どちらにしても、うしろめたくない私の読書日記は、その棚の前で足を止めることから始まる。
読書ブログを通じて浮かび上がる小さな思索の断片を、これからも綴っていきたいと思います。
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