新・読書日記548(読書日記1888)
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日記
プロタゴラス批判が繰り広げられる。プロタゴラス的な相対主義の欺瞞をソクラテスが解体していくところで本を閉じる。
相対主義批判を未来という時間の概念を使って批判し始める。
人間は、部分的には未来に関してわかることはある。たとえば料理人だったらどれだけの調味料をどのくらいの配分で混ぜて煮込めばどのような味になるのかは予測できる。それぞれの料理が美味しいかどうかは、確かに人それぞれで意見が分かれるが、主観性のなかにも客観性のようなものがある。そういう普遍的な事柄をソクラテスが吟味していくわけであるが、切れ味が抜群過ぎて感心してしまう。
プラトン『法律』が今年の夏、岩波文庫から復活した。買わなかったけれども、たぶん、なにかが自分をプラトンへ誘わせた。このセレンディピティは数値化できない。
この記事もまた、読書梟の読書ブログの一ページとして積み重なっていきます。
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