新・読書日記551(読書日記1891)
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日記
さきにメモを書いておく。
『ルソー 透明と障害』
(ルソーの言葉)
“われわれは他人の魂を知らない、なぜならば、それは隠されているものであり、さらにまた、自分の魂をも知らない、なぜならばわれわれは知能の鏡をもたないからである。(『道徳書簡』)” P15
“透明の時代を喚起しようとして、『学問芸術論』は『告白』の物語をに見出されるイメージと奇妙なほどに類似したイメージを展開している。” P16
“魂の苦しみは……不滅にして単純な存在の一時的かつ外面的な変質であって、いつとはなしに消失し、その存在だけが、なにものによっても変化させられない根源的な形態として残されるのです。(『ヌーヴェル・エロイーズ』)
“ルソーは「なにものも破壊しない自然」を確信をもってもちだし、ヴェールを取りつけられた永久不滅の存在をうたう詩人となるのだ。” P27
・・・
『コンヴィヴィアリティのための道具』
“すぐれて現代的でしかも産業に支配されていない未来社会についての理論を定式化するには、自然な規模と限界を認識することが必要だ。” P17
“一世代前にジョージ・バーナード・ショウによってなされた、医師は治療者であることをやめて患者の生活をまるごと管理しようとしているという主張は、まだ風刺的な戯言とみなすことができた。ようやく五〇年代の半ばになって、医療が第二の分水嶺をこえ、それ自身で新しい種類の病気をつくりだしたことが明白になったのである。” P23
➡医原病(医師がひきおこした病気)
“人々を不健康な都会と不快な仕事の中で生き続けさせるための費用が急騰した。” P24
・・・
ルソーはうそつきという、ちゃっかり韻を踏んでいるギャグはどうやら本物らしい。
やっていることと言っていることが違う。でも今日まで読み継がれている。そこが自分にはよくわからない。理想に染まったただの空想家であれば今日まで読み継がれるはずはない。でもやっぱり読み継がれている。光文社から『エミール』が刊行された。そろそろ3が出る。
批判の対象にされやすい作家ほど真実を書いている可能性は高い。
『告白』の読書を再開しようかと検討中。そういえばサルトル『自由への道(三)』が途中でとまっている。本を買いすぎた。
つづく
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