新・読書日記566(読書日記1906)
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日記
今日はひたすらミル『自由論』を読んだ。じっくりと、ゆっくりと読んだ。
途中、仕事に関する雑念に邪魔をされたが、それでもなんとか読んだ。
そして衝撃的な文章に出会った。心が震えた。久しぶりに。

全人類が同じような考えを持っていても、たった一人だけ違う考えを持っていて、それを封殺することはヒトラーに等しい、といったことを書いている。
同調圧力に対する強力なカウンター・メッセージとなり得る。
三島由紀夫が遺した言葉ともまた重なる。
たとえ全員を敵にまわそうとも、「自分はこうだ」と言えること、これが言論の本質なのだと。文学の本質なのだと。
震えはまだ止まらない。
自由でありたい。物理的な自由ではなく、心の豊かさでもなく。教条主義でもなく。
抽象的なものでもなく、言語化しえない何か、得体のしれないようなもの。
そういうものこそ逆説的に、真の自由だと。自分は主張したい。
つづく
この記事もまた、読書梟の読書ブログの一ページとして積み重なっていきます。
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