新・読書日記568(読書日記1908)
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日記
つづきを展開した。
問題意識や背景は書いてきたので割愛。
『反脆弱性』をひたすら読み込んだ。
斬新な視点で書かれた論調が痛快。たまにこういった面白い本がやってくるから読書はやめられない。なかなかに面白い。AIにオススメされた本の中では間違いなく一番面白い。AIもなかなかやるじゃないかと思ってしまった。
本書には偶然性のポジティブな側面、計画性のネガティブな側面が「脆弱性」という観点から書かれている。2021年に抱いていた問題意識と再び重なった。
メモ
“社会を脆くし、危機を生み出している主犯は、”身銭を切らない”人たちだ。” P25
”薬理学者の造語である「ホルミシス」とは、少量の有害物質が生物にとって薬の役割を果たし、効能をもたらす現象を指す。” P71
“歴史を見ればわかるうように、社会が豊かになればなるほど、収入相応の暮らしをするのが難しくなる。人間にとっては、欠乏よりも潤沢のほうがずっと扱いづらいのだ。” P80
“(・・・)ヒューリスティックとは「単純化されたシンプルな法則」という意味だ)。” P96
“(・・・)面白いことに、作者が退屈しながら書いたものは、読者にとっても退屈なのだ。” P114
“人生を”プロジェクト”か何かと考えている人類がいる。そういう連中と話すと、しばらく気分が悪くなって、人生が塩味の利いていない料理みたいに感じられてくる。” P115
“(・・・)システム全体を把握するためには、システム内部に脆い部分が必要なこともあるのだ。” P118
“(・・・)分析を行うときには、生物が孤立した単独のものではなく、階層や階級を持つものだという事実を考慮するべきだと主張している。” P125
“脆いシステムは、物事が計画どおりの針路に従うかどうかに依存している。” P127
“生物において反脆さが機能するのは、階層構造のおかげだということを説明した。この生物内での競争関係が進化に貢献している。” P132
“タクシー運転手、売春婦(大昔からある職業だ)、大工、配管工、仕立屋、歯科医といった職人は、収入面では少し不安定だが、収入がゼロになってしまうような職業上の小さなブラック・スワンに対しては、むしろ頑強だ。” P149
“システムに変動性があればあるほど、ブラック・スワンの影響を受けにくい。” P151
“私たちの感情エネルギーは確率に対して盲目なのだ。” P157
“「(有害性の)証拠がないこと」を「(有害性が)ないことの証拠」と勘違いしてしまうことだ。あとで説明するように、この種の間違いは知識人の間で蔓延していて、社会科学の分野にもすっかり根を下ろしている。” P164
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