新・読書日記569(読書日記1909)
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日記
村上龍の本を久しぶりに読んだ。既得権益を崩せば若者に富が流れると書いていた。ストレート。まっすぐな人は嫌いではない。趣味は何も生まないだとか、日本の経済を立て直すには個人がそれぞれ頑張るしかない等、至極まっとうなことを書いている。速球のストレート。ストレートは速くなればなるほど音のキレもよくなる。
『反脆弱性』は通勤中しか読めなかった。セネカの話になった。ヒルティはその『幸福論』のなかにおいて、ストア派は創造性に欠けると非難していたが、
「ストイック」の本当の意味は「何事にも動じない」ということはエピクロスに教えてもらった。
“昨日エピクテトスの本を読んで「ストイック」の本来の意味は「何事にも動じない」の意であると理解した。外国語が違った仕方で理解されていることが少なくない。目的という言葉も然り。目的への抵抗、といったタイトルの本があるが、多分その「目的」が意味することは「目標」だと思われ、カントのいう「目的」とも厳密には違うような気がしてきた。そのあたりの確認作業を自分なりにしてみたい。とにもかくにも、日本語とは良い意味でも悪い意味でもめちゃくちゃだと思わせられる一日。” (「読書日記1782)
タレブは、セネカのような生き方を「反脆さ」と判定していた。
ここが面白かった。最初は『身銭を切れ』の意味が単なる自己啓発本の戯言だと感じ違いしていた。そうではなかった。身銭を切ることは「反脆さ」への入りぐちなのである。深い。とにかく深い。様々な過去本たちが立体的に建物のようになってきた。
つづく
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