新・読書日記576(読書日記1916)
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日記
『人文的な、あまりに人文的な』の冒頭から自分の問題意識の中核である宮台真司用語「感情の劣化」が語られた。意外だったので、この本、もしやとんでもない本なのでは、と思ったが、ヒース『啓蒙主義2.0』の問題意識と近いですね、結局原因はなんでしょうね、という説明で終わってしまったのが残念。その後も淡々と語り続ける二人。人文への強烈な好奇心を滲ませつつも、どこか冷めたような、人文知を試食しているだけにしか見えなかった。人文の本をいろんな人に広めようという趣旨の本かもしれない。仕方がない。自分には物足りなかった。やはり一次資料を読むしかないか。ただの精神安定剤のような本だった。
イリイチを読みつつ、科学哲学者と科学者の対談を読みつつ。そんなことをしていたらあっという間にこんな時間になってしまった。今日はタレブを寝かせておいたので、明日また再開しようと思う。
『男がつらい!』では、インセル(非自発的独身者)の攻撃の対象が間違っているという指摘があった。その通りである。アリと戦っている場合じゃない。インセルは視野が狭い。そうではないだろう。自分で思考し、何が自分にはできるか、何が自分にはできないか、何が現実的な案か、何に賭けるべきか、何を捨てなければならないか、問いかけを行わなければならない。問いかけなき行動は必ず不毛に終わる。全共闘と似ている。せめて自己の矛盾くらいには気が付かないと。インセルは歴史を知らないということなのである。
つづく
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