新・読書日記578(読書日記1918)
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日記
意識的に読む本のジャンルを変えている。読書日記1300~1800くらいまでは同じようなジャンルしか読んでなかったような気がして、そろそろ別のジャンルを意識的に読んでいこうと思い始めたのが1900あたりから。
神田昌典『バカになるほど、本を読め!』みたいな本は、今までの自分ならまず避けていた本。
この本にメタ社の社長が『国家はなぜ衰退するのか』を必読書として挙げていた。
「メタ社の社長が読んだような人文書はたいてい読んでるわ、ぼけ」と挑発していながらも、いざリストを見ると、全部読んでいないとまではいかなかったが(スティーブン・ピンカー『暴力の人類史』くらいは読んだ)全然読めていない自分が事実としていた。なので早速読んでみることにした。しばらく連鎖的に読書を続けたい。
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『自由論』とイケダハヤトの『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術』には共通点がある。「自分が正しいと思ったことは主張する」というスタンスを重んじている点。
ざっくりまとめると、ミルは暴力(物理的な)に繋がらない限りでは、基本的に本を通して何を書いてもよいと断言している。
ミルは炎上も許容している。炎上したら当人に傷はでかいが、人類全体にとっては有益になることを主張している。
“そういう意見の衝突は、熱を上げている当事者には良い効果をもたらさないが、もっと冷静でどちらの側にもつかない傍観者には益をもたらす。” P127(ミル『自由論』)
“人間の知性の現状において、真理のすべての面が公平に扱われる機会は、ただ意見が多様であることによってのみ得られる、という事実である。(・・・)反対の声を封じたら、真理のうちの、その何かが失われるのである。” P118(ミル『自由論』)
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『国家はなぜ衰退するのか』
まだはっきりとしたことは理解していないので適当なことは書けないが、ペルー、ボリビア、エクアドル等、南米あたりがなぜ欧米と比べて経済力が低くなってしまったのか、その原因が序盤に書かれている。その原因は、侵略したあとの統治の仕方にあった、というのが序盤の話の筋。原住民をこきつかっただけに終わった場所は、そうでなかった場所(アメリカ)よりも経済力が低くなっている、それは民主主義の機能が発達せず、投資や事業が進まなかったためだと書かれていた。なるほど、と思い、ハヤカワ文庫も捨てたもんじゃないなと思った。そして本と本がくっついていく「偶然性=セレンディピティ」の大切さを再再度実感。
(インカ帝国の破壊の様子は岩波文庫の以下の本で知ることができる。)
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