新・読書日記579(読書日記1919)
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日記
『自由論』の言葉にしびれつつ、『反脆弱性』のストレートに翻弄される。
養老さんは相変わらずふにゃふにゃした文体。でも面白い。村上春樹『海辺のカフカ』を「軽い本」と表現しつつも、政治家が真面目なことを語っても若者になびかないから敢えて「軽い本」を読むほうがマシだ、みたいなニュアンスで肯定していた。若者が「軽い本」を好むのは、真面目さの裏にあるものがみえてしまっているからでは、と2002年に養老さんは書いているが今もまったく変わらない。
失われた10年は30年になった。2002年も2025年も高橋和巳や埴谷雄高がブームになることはなさそうだ。たぶん、浅田彰『構造と力』『逃走論』で展開の軸になった「ノリつつシラケつつ」みたいな空気は続いている。
タレブの読書論は執行さんと重なるところがある。本は50年、100年と時間が経たないと真価が分からない。だから100年残った本は本物だという論点。タレブも「20年以内に刊行された本は読むな」と学生に教えているとのこと。
すると、自分も自然に文庫コーナーへと手が伸びた。
つづく
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