ラボ読書梟

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新・読書日記602(読書日記1942)

読書ブログという形をとりながら、私自身の思索と読書体験を交差させてみたいと思います。

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日記

今日はドストエフスキー『死の家の記録』と、みすず書房の『なぜ科学を語ってすれ違うのか』を読んだ。
二冊とも性質がまったく違うのに、どちらも人間の思考と社会のあり方を掘り下げようとしている点では通じるものがある。

『死の家の記録』のドストエフスキーは、とにかくよくしゃべる。語りが止まらない。
一人の作家が人間という存在を、極限状態の中でなお語り尽くそうとする執念を感じる。
少し息苦しくもあり、しかしその「よくしゃべる感じ」が人間臭くて、なぜか親しみを覚える。

一方で、『なぜ科学を語ってすれ違うのか』は、科学哲学の核心に触れかけたところで急に面白くなってきた。
「科学とは何か」という問いの周りをぐるぐる回るような議論のなかで、ようやく本質の輪郭が見え始める。
明日はこの一冊に集中して読んでみようと思う。

今日はただただ疲れている。
読書を終えても、実務の悩みやプライベートの心配、そして世の中にあふれる“情弱ビジネス”への苛立ちが頭を離れない。
それでも本を読むことで、少しだけ自分の思考が整えられていく気がする。
明日は、また新しい本を探そう。

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こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。

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