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日記
神内聡『学校弁護士:スクールロイヤーが見た教育現場』のつづきを読む。
第三章は虐待について、現状と問題点があぶり出された。
著者によれば、児童相談所や警察は事件性が強いと判断しなければ基本的に動かないという。
そして、事件性が浮かび上がった時は既に時遅し。
千葉県野田市で発生した児童虐待事件はやや特殊にせよ、機能しきれていないことは否めない。
著者によれば、まず児童相談所のキャパシティーに難があるとのこと。
昔と比べ、今は統計的に虐待件数は増えているものの、実態と即しているかは不明であるとされる。
また、著者が言うには、児童相談所においても弁護士がいるが、相談所の業務はハイリスク・ローリターンであるとされる。
警察も、犯罪の匂いがしなければ動けないほど忙しい。
文部科学省はスクールロイヤーの積極的活用を検討しているとのことだが、著者のように現場で教師をやっていない弁護士がしっかりと対応できるか疑問とされる。
著者は解決策として、虐待の厳罰化を訴える。
著者も言うように、これは学校が対応できる領域を超えている。
福祉や警察、弁護士との連携が必須。
疑問に思ったことは社会に発信していくべきであると感じた。
つづく
公開日2022-04-12