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日記
杉山大志『「脱炭素」は嘘だらけ』のつづきを読む。
150ページ項まで読み進める。
端的に言えば、以下の通りであった。
・30年前の予測 (2020年についての予測) は現実と大きく外れた
・産業革命時と比べて地球の平均気温は0.8度の上昇を記録
・台風の数は増えていない、そして勢力も強くなっていない
・海面は9cmの上昇にとどまった
・シロクマは増加した
・CO2濃度が倍になったとしても、赤外線吸収は飽和するため現時点の1.5倍以上になることはない
他にも本書では数多くのファクトが挙げられているが、細かいことは割愛。
詳しく知りたい方は是非お読み頂きたい。
30年前の予測はあたらず、ほぼ「過大な見積もり」をしていたことが明らかになった。
また、仮にCO2濃度が倍になったとしても2100年においてもさほど気にすることはないと著者は述べている。
そのときには、地球全体の二酸化炭素を吸収し、地中に埋めることを可能とする直接空気回収DACという技術が発達しているので問題はないとされる。
以上にして、「脱成長」「脱炭素」は危険である匂いを漂わせる。
確かに、実感としては台風の数は増えていない。そして、致命的な破壊力を持った台風も来ていない。被害数が多いのは人口と関連しているので、ニュースの印象操作やバイアスがかかっていると著者は見ている。
SDGsを多角的に物事を考えるとき、本書は貴重なデータを提供してくれるものとなっている。
次章は「気候危機はリベラルのプロパガンダ」である。
つづく
公開日2022-04-14