■株式会社青春出版社
公式HP:https://www.seishun.co.jp/
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Seishun_pub?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日記
岡本太郎『自分の中に毒を持て』と、
池田晶子『考える日々』のつづきを読む。(読書日記292に収録)
池田氏の朝日新聞に対する批判は痛快だ。
「ひらけ」
というキャッチコピーに呆れる。
「ああ、やっぱり今までひらいていなかったね」と。
大衆を引っ張ってやるという傲慢さ、大衆を引っ張っているという思い込みが堕落を招く。
迎合的な文章には本質がない。本質がない言葉の虚無感。
しかし、サンデー毎日は違った。
この本も毎日新聞出版である。
岡本氏は好奇心について語る。
死と隣合わせになることによって生が謳歌できる。
46歳になってからスキーを始め、いきなり上級コースに挑む。
好奇心が止まらなかったという。そして転倒。
そこに大きな喜びを見出す。
彼の生き方は結果的に人と違う生き方を選んだだけで、人と違う生き方を選んでいるわけではない。
自分の情熱を第一とし、苦しい道であろうが情熱のない道は選ばない。
パリで毎日のようにカフェに行き、芸術家と議論を交わす。
こんなにも情熱的な人はなかなかに見ない。
だから余計に魅力的に感じてしまう。
つづく
公開日2022-04-17