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読書日記293

          岡本太郎『自分の中に毒を持て』青春文庫 (1993)

■株式会社青春出版社

公式HP:https://www.seishun.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Seishun_pub?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

岡本太郎『自分の中に毒を持て』と、

池田晶子『考える日々』のつづきを読む。(読書日記292に収録)

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/01/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98292/

  

池田氏の朝日新聞に対する批判は痛快だ。

「ひらけ」

というキャッチコピーに呆れる。

  

「ああ、やっぱり今までひらいていなかったね」と。

大衆を引っ張ってやるという傲慢さ、大衆を引っ張っているという思い込みが堕落を招く。

迎合的な文章には本質がない。本質がない言葉の虚無感。

しかし、サンデー毎日は違った。

  

この本も毎日新聞出版である。

岡本氏は好奇心について語る。

死と隣合わせになることによって生が謳歌できる。

46歳になってからスキーを始め、いきなり上級コースに挑む。

好奇心が止まらなかったという。そして転倒。

  

そこに大きな喜びを見出す。

彼の生き方は結果的に人と違う生き方を選んだだけで、人と違う生き方を選んでいるわけではない。

自分の情熱を第一とし、苦しい道であろうが情熱のない道は選ばない。

パリで毎日のようにカフェに行き、芸術家と議論を交わす。

  

こんなにも情熱的な人はなかなかに見ない。

だから余計に魅力的に感じてしまう。

つづく

公開日2022-04-17

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