■株式会社プレジデント社
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日記
岡田豊『自考』のつづきを読む。
「マスゴミ」という言葉に著者は「無念だ」という思いを語る。
例えばいじめで自殺した事件においては、学校が発表した情報を彼らは鵜呑みにするはずはなく、記者は怪しい点をつく。
正義感のある人間は被害者の家へ何度も向かい、線香をあげる。
そういう人もなかにはいるということを著者は語る。
「マスゴミ」と片付けるのは小学生にもできるが、事実を見極めるのは簡単ではない。
利害関係というものは決してなくならないが、情報の受け手側の質も問われる。
また、著者は「いじめ」という言葉が曖昧だと指摘する。
確かにそうだ。
そこには偏見があるかもしれない。差別があるかもしれない。カーストがあるかもしれない。教師の怠慢があるかもしれない。教師の暴力があるかもしれない。
語彙力がポイントだと個人的には感じた。
例えば「反ワク」。
人間を接種反対か賛成かの二つだけで判断してしまう愚かさ。
それは水を「熱いか、そうではないか」で判断することと似ている。
40度であれば入浴に適しているが、スープとしてはぬるい。
80度あればレトルトカレーを調理するには十分であるがスープとしては火傷するかもしれない。
27度あれば水泳に適している。
「反ワク」
もう一度私は、この言葉がいかにナンセンスかを強調したい。
間違いなく実態を捉えきれていない。
語彙力は大事であると感じた。
つづく
公開日2022-04-22