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日記
三木清『読書と人生』のつづきを読む。
哲学書をどう学ぶべきか、という章では哲学史の類いを読むべきではなく、一流の哲学者による本を読むべきであると三木氏は述べる。
教科書のように事実だけが書かれているものに精神性は無い。
哲学書を読み、哲学者の精神に触れることの大切さを三木氏は力説する。
また、哲学を学ぶには同時に科学を学ぶことの大切さも語られる。
プラトンも門下生には数学的能力を要求していた。
そんな三木氏はカントの『純粋理性批判』を、ドイツ語の辞典を参照しながら読んだみたいであるが、難しく読解が困難であることを語っている。
三木氏は、プラトンは論述形式の書き言葉ではなく、対話形式の話し言葉であることから読みやすくおすすめであると語る。
個人的にもプラトンの本は読みやすく、読み通せる本も多かった。
後半はいかに読書するべきか、ということが語られる。
三木氏は読書を習慣にすることを勧めている。
しかし、個人的には「習慣」「ルーティン」といった言葉は好きではない。
慣性の法則のようなものだろう。
今までしていなかったことを始めるには、物体にエネルギーを加えなければならない。
それは骨が折れるかもしれない。
一度運動が起こったとしても、摩擦によって物体が静止するかもしれない。
好奇心を大事にしたい。
つづく
公開日2022-05-05
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