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日記
テリー・イーグルトン『文学という出来事』平凡社 (2018年) を読む。
ウィトゲンシュタインはあらゆるゲームにおけるなんらかの単一な要素があるか考えた。
しかしながら、結論としては「無い」であった。
そして、唯一あるものは複雑に交差する「類似性」であるとした。
(家族的類似性理論:famility resemblance theory)
文学理論家たちは芸術の定義について議論を交わした。
と、このあたりまで読む。
そもそも、何故私はこのような本に惹かれているのかというと、「虚構」の力についてもう一度見直してみようと考えたからである。
鬼ごっこ、どろけい。
「遊び」は「ゲーム」であり、ウィトゲンシュタインの考察の対象もまた、「ゲーム」であった。
子供時代、何事も新鮮で楽しかったあの日をもう一度取り戻したい。
個人的には「遊び」をもっと豊かに、クリエイティブにハッピーにしたいと考えている。
哲学も十分「遊び」の範疇にはあるとは思うが、まだまだ自分のしていることは「おあそび」であって本質ではないような気はする。
文学は基本的にフィクションであり「虚構」である。
しかし、多くの人を惹き付ける。
現代小説をバカにする知識人は多くいるが、私は「待った」をしたい。
虚構を持って虚構を制する。
つづく
公開日2022-05-13