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読書日記462

        プラトン『法律 (上) 』岩波文庫 (1993年)

■株式会社岩波書店

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日記

プラトン『法律 (上) 』のつづきを読む。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/17/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98461/

   

昨日は280項まで読み終えたので、今日はそのつづき、第5巻をまとめていきたい。

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五巻はまず「尊敬」について語られる。

プラトンは何回も、ただ生きているだけで素晴らしいことだ、と考える態度を軽蔑する。

プラトンは、人は自分のなかに二種類の持ち物を持っていると言う。

支配するものとさせるもの。支配するものは「魂 (≒ 精神)」であるとした。

(支配されるものは手や足といった身体的機能としての身体を指すものと思われる。)

そして、魂はもっとも神的なものであって、もっとも自分自身のものであるとプラトンは主張する。

加えて、身体的な美しさを徳よりも称賛するならば、それは魂に対する全面的な軽蔑であると述べた。

プラトンは、魂は二番目に尊敬されるべきものであるとし、三番目は適度な身体美しさであるとした。(一番目は確認できなかった。おそらく神(?))

資産が過剰になれば自信も過剰となり、貧困に陥れば惨めになるように、身体的な美しさは中庸、すなわち適度であるべきだとプラトンは述べた。

次に、不正に関して言及された。

プラトンは、不正を行わない者よりも不正を行っている者にたいして懲らしめる者を尊敬するべきであると主張した。

その次に幸福な人生とは、というテーマに移る。

これも何回も繰り返し述べられているが、結局のところ、快楽が苦痛よりも勝っていればそれを望むべくものとし、苦痛が快楽よりも勝っていればそれを避けるべきであるとする。

例えば、前者は「健康」であり、後者は「病気」である。

健康でいるためには節制が伴っていなければならない。

そして、節制は「徳」のうちのひとつとされる。

徳のある生活が快適で幸福なものであると語られた。

以上までが法律の「序文」として語り終えたとプラトンは言う。

300項から先は法律の中身に移っていく。

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ここまで読んできて気づいたことは、『国家』において何回も語られたことが『法律』においても繰り返し語られていることである。

『国家』を読み通したおかげで、部分的に言っていることがすんなり理解でき、まとめの効率も上がっていることを実感している。

つづく

公開日2022-06-04

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