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読書日記464

         プラトン『法律 (上) 』岩波文庫 (1993年)

■株式会社岩波書店

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日記

プラトン『法律 (上) 』のつづきを読む。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/18/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98463/

   

前回以降の内容をまとめていきたい。

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今回も土地の話のつづきと、都市設計に関する内容をまとめる。

プラトンは管理しやすい5040という数字を提示する。5040は1から9までの因数を持つ。そして、国内の家の数を5040とした。

子供に恵まれないものには養子を与えることや、逆に多産の家には制限をかけることでこの5040という家の数を維持するべきであるとした。

この数を越えてしまった場合には、300ページにわたって議論してきた知見を基に、適当な家庭を選別し、植民へ送り出すべきであると主張した。

プラトンは土地を「神」と位置付ける。

そのため、富のある者が他の者の土地を買収することを罰するべきであると主張する。

次に話は貨幣の話にうつる。

プラトンは、市民による金銀の保有は認めないと主張する。

物の交換はギリシア貨幣のみによって行われるべきであるとした。

外国に行く場合は役人に届けを出し、帰国する際には他国の貨幣を国に預けるべし、と述べる。

プラトンは、大富豪が善人でいることは不可能であると主張する。

その理由として、不正な手段で得られる所得は正当な手段で得られる所得の二倍以上であるからとした。

プラトンは土地を分配するに当たって、財産による4段階の階級制を提唱する。

極端な富の格差は内乱のもとになるとし、階級ごとに富の保有に制限をかけ、基準を超えた者を罰するべきであると述べた。

都市(ポリス)は国土の中央に位置するべきであるとし、なかでも神域とされるアクロポリスは城壁で円く囲うとした。

細かい話になるので割愛するが、アクロポリスを囲うように5040の家を数学的計算の上で配置することを主張する。

ここまでの計画に関して、批判が来ることはプラトンも自覚している。

仮に、一部の計画が不完全であったと判明した場合においては、理想に近づけるように努めることをプラトンは力説する。

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以上までが第五巻までの内容である。(325項まで)

次回は『法律 (上) 』の最後、第六巻(326項 ~ 395項)をまとめていきたい。

つづく

公開日2022-06-04

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