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日記
最近はプラトン『法律 (上) 』の記事ばかり書いていたので、他の本の感想についても書き残したい。
今日は愛読書のひとつ、岡本太郎『自分の中に毒を持て』をまず読む。
その後、
・ヘンリー・ジェイムズ『ロデリック・ハドソン』講談社学芸文庫 (2021年)
・ルクレジオ『文学と書物への愛を語る』作品社 (2022年)
・松岡正剛『本から本へ 千夜千冊エディション』角川文庫 ‘(2018年)
を読む。
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岡本太郎の本は定期的に読むことにしている。
岡本太郎の芸術に関しては全くの素人ではあるが、一貫した彼の思想から学ぶことは多い。
まず、好奇心の大切さを再度教えてもらった。
何かやりたくなればすぐにやる。飽きてもいい。やることが大事である、と。
へンリー・ジェイムズは、哲学者ジェイムズを兄弟に持つ、ある意味特殊な作家でもある。
芸術で成功をすることを夢見たハドソンと、それを応援するローランドによる、冒険的な小説である。芸術と人生、そして恋愛という、今の自分にとって関心の高い内容であるので、読んでみることにした。
クレジオからは文学の時代に対する意義や指名を教えてもらった。
クレジオは語る。植民地支配は形を変えてなお現在にも存在していると。
文学は非力かもしれないが、それでも時代の矛盾に立ち向かう力を与えてくれると語る。
うむ。つい頷いてしまった。
個人的に、SDGsは植民地支配とまではいかないが、裏では白人主義を正当化するなんらかの策略があるとみている。そういうことを主張する左翼的な本は多数ある。
松岡氏からは、今日はウンベルト・エーコ『薔薇の名前』という小説がいかに凄いのかを教えてもらった。
エーコ氏は記号論の学者でもある。松岡氏は、読み通せるか不安であったと漏らす。それほどに、彼の小説は仕掛けで溢れているとのこと。
あらゆる情報と記号を小説のなかでリンクさせ、噛めば噛むほど美味しくなるような小説になっていそうである。
読みたいと思ったときに読んでみようと思う。
つづく
公開日2022-06-04