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日記
プラトン『法律 (下) 』のつづきを読む。
182項以降の内容をまとめていきたい。
前回は、犯罪の種類について吟味しようというところでストップした。
今回はそのつづきを追っていく。
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まずプラトンは犯罪の原因を挙げた。
・激しい怒り
・快楽
・無知
そして無知を二種類に分類した。
・単に知らないという意味の無知
・完全に知っているつもりであるという無知
次に「不正」についてプラトンは明確に定義した。
・人が激情、恐怖、快楽、苦痛、羨望等の感情に独裁的に支配されている状態
また、「正しい」こととは、分別があり、今挙げた感情等に支配されず、全体的に秩序ある状態であるとした。
次に殺人に関する罰則について語られる。
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まずプラトンは、故意でない殺人のケースを考えた。
・競技中の死
・戦争中の死
・軍事訓練中の死
・医者による、治療中の死
細かいことは割愛するが、条件を満たせば無罪となるとした。
次に激情を伴う殺人のケースについて語られた。
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激情を伴う殺人について、プラトンは二種類に分類した。
・突発的な衝動によるもの
・計画的なもの
しかしながら、これらは故意でないと断定することは難しいとした。
とにもかくにも、計画的であるかを判断し、計画性のあるものには厳罰、そうでないものは軽くするべし、とした。
200ページ手前まできた。
切りが良いので一度ここで終わりとしたい。
つづく
公開日2022-06-09