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読書日記536

ジョディ・カンター/ミーガン・トゥーイ『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』新潮文庫(2022)

■株式会社新潮社

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日記

ジャーナリズムは以前から関心があったが、#MeToo運動について今まで調べてこなかった。

昨日書店に足を運んだ際に気になったのが本書であった。

端的にいえば、有罪判決を受けている元映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとジャーナリズムとの闘いの記録となっている。

少しだけ話が逸れてしまうが、「人文系は社会を変えることができない」といった風潮が少なからずある。

その偏重は、裏を返すと「変えることができるのは科学にしかない」というような印象を与えかねない。

社会を変えるきっかけを与えるジャーナリズムの役割は今後も大きなウエイトを占めると私は考えている。

政治とジャーナリズムは密接な関係がある。

日本では報道機関と政府が癒着しているのではないか、と思わせられることが少なからずある。

本来、メディアは政府の監視役であるはずである。

プロパガンダという言葉が存在するように、メディアが利用された歴史があった。

挙げればキリがない。

ジャーナリズムは科学では説明できない人間同士による社会的な出来事を「客観的」に伝える唯一の方法ではないだろうか。

本書は分厚く、いろいろなことを考えさせてくれるであろう。

公開日2022-07-25

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