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読書日記574

      綿野恵太『みんな政治でバカになる』晶文社(2021)

■株式会社晶文社

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日記

つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/28/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98573/

  

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日記

100ページまで読み終えた。

批判的に本書を吟味した。

著者は「大衆」と「エリート」の二項に対立させ、前者は思考せず感情的に判断し、後者はその逆であるとした。

・・・・

「ナッジ」というものが公共政策に取り入れられている。

例えば、年金制度に加入しない場合には申請を出すようにし、そうでない者は自動的に加入させ、「選択肢」を与えるので「強制」ではないことになる。

巧妙な手段である。

巧妙だと思うのは、結局のところ「エリート」による「大衆先導主義」に個人的にはみるからである。

著者はエリートの性質を「功利主義」に近いとした。

合理的に判断するやり方ではあるが、何度も書いているようにそのやり方は時に非情になる。

トロッコ問題でいうならば、いかなる手段を使ってでも多くの人が助かるようなやり方である。

まるで「進歩のためには犠牲はつきもの」のようである。

以上、100ページまで読み、そこそこの不快感を残しながら一度読書をストップした。

次回も慎重に吟味したい。

公開日2022/8/5

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