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読書日記678

アラン・ソーカル (著), ジャン・ブリクモン (著)『「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用』岩波文庫(2012)

■株式会社岩波書店

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日記

久しぶりに再読。

100ページほど読んだ。

・・・

ポストモダンはいんちきだった。従って現代思想は総じてハッタリだ。

そのような短絡的な本ではなかった。

端的に、数理分野で使われる専門用語を乱用していることに対する批判書であって、現代思想そのものを攻撃するような内容ではなかった。

乱用とはつまり、何かを伝えたいときに数理分野の専門用語を用いることが適切かどうか、その議論がしっかりなされていないということである。

また、思想家は専門用語が文脈上どういう意味を持つのかをしっかりと説明していないと書いてあった。

最初の標的はジャック・ラカンであった。

数学とは全く関係のない文脈で虚数を使用していることに対して、著者は「分かりやすさ」の観点から不適切であると主張する。

たしかに、ラカンの文章が引用されている箇所を読んでみたが意味不明であった。

崇高なことを書いていると思わせる為に乱用することは確かによくない。

しかし、死人にくちなし。

これでは後だしジャンケンと変わらない。

公開日2022/9/17

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