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メモ
池田晶子「私は右でも左でもなくタテ」
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日記
毎日、とまでは言えないが、寝る前に「もう明日から読書はやめるか」という気分になることが最近増えた。
コンテクストとコンテクストを繋ぎ会わせる、つまりは編集という作業に虚しさを感じる。
何度も書いてきたように、今月はベイトソン、モリス・バーマンの知見を別の知とつなぎ合わせてきたが、なにかこう、自身のいたらなさを感じつつあるのである。
これがただの一過性であるかは自分でも分からない。
・・・
池田晶子は吉本隆明に対して批判をくらわせる。
吉本隆明は「自身のこしらえた概念と定義によって社会総体を把むことが思考である」と言ったそうだが、池田晶子は「そのような小道具で思考することが決定的な勘違いなのでは」と述べる。
また、後づけのための思考は思考ですらないともつけ加える。
動いているものによって動いているものを糺すことは原理的にできない、と池田晶子は言う。
一方、池田晶子は常に本質的なことを考え続けた福田恆存に対しては肯定的な意見を示す。
物事の考え方、批評の在り方、持論の持ち方などについて考えさせられざるを得ないものであった。
垂直的な思考。
津波が来ても洪水になろうとも不動の太い木のように、情報が洪水している世の中で唯一不動であり続けられるのは垂直的な物の見方でしかないように感じた。
自分もかなりダメージをくらってしまった。
公開日2022/10/11