閉じる

読書日記728

           宮崎駿『折り返し点: 1997~2008』岩波書店(2008)

■株式会社岩波書店

公式HP:https://www.iwanami.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Iwanamishoten?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eautho

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/03/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98663/

   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

宮崎駿がなぜ映画ではなくアニメを作るのかが語られた。

リアリズムに対するこだわりを話す。

自分は、大学生の頃はよく『耳をすませば』を観ていたのであったが、深いことを特に考えない頃からジブリ映画のリアリティ溢れる描写には気がついていた。

例えば人物の描写が非常に細かく、一度家を出たあと数秒後に忘れ物を思い出して再び家に戻ってくるシーンなどは現実にもよくあることである。

映画論的なことは個人的によくわかっていないので深いことは分からないが、このリアリズムを映画で表現することが困難であることは分かった。

・・・

宮崎駿は、善悪について語る。

「人間=悪」という単純なことを言いたいのではなく、むしろ人間にある善の部分がむしろ自然に対しては悪をなしているという複雑性を描きたかったと語る。

もののけ姫はジブリ映画のなかでも相対的に残酷な描写が多い。

血が出ることのなかにも美しさはある、と語る。

ここからは完全に個人の解釈になるが、もののけ姫のテーマである「生きろ」は、やはり他の人も言うように、複雑怪奇で不合理な社会から逃げるな、考えろ、というメッセージでもあるように感じた。

公開日2022/10/12

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free