株式会社せりか書房
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つづきをよみすすめた。
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日記
第二章、第三章を通読し、著者が行ったマプーチェのフィールドワークについて読んだ。
結論として、著者は「社会」や「文化」といった括りで民族の習慣、法律、行動規則などを理解することは不可能であるとした。
著者は二年間にわたり彼らの生活に浸りきることはできたものの、様々な困難にぶつかった。
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ひとつは、マプーチェとプロテスタントが水と油のように共存していることであった。
儀礼の際に収入源である家畜を生け贄に捧げると生活に支障がでる。
それを回避したいがために改宗した者もいた。
ふたつめとしては、若者が出稼ぎのためにチリへ赴く現実であった。
チリ文化とマプーチェ文化がない交ぜになっている状況があった。
そんななかでも儀礼における伝承に、プラトンの時代の伝承と重なる部分があることを著者は発見した。
また、その晩に見た夢の内容も語り合っていたのである。
著者はその意味について考えた。
そこで著者は、彼らはイメージで語り合うことに着眼した。
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著者は文化や社会という言葉で括ることに違和感を感じ、力学系のアナロジーを利用し、安定、漸近安定、不安定、安定であるが漸近安定でない、という四つの状態が循環しているのではと仮定した。
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この本とベイトソン『精神の生態学』を同時平行で読んでいきなんらかのヒントを掴んでいきたい。
つづく
公開日2022/10/15