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メモ
『友よ』の紹介(Amazonより抜粋)
ぎりぎりの生き方に疲れたら――。だから詩がある。文学がある。
若き日に三島由紀夫や小林秀雄の知遇を得た著者が、共に語り合い、魂の友、心の糧とするに至った45篇の詩歌を自らの思い出と共に綴る。
心を置き去りにし、拠りどころを喪ってしまった日本人に贈る。
「戦友別盃の歌」――大木惇夫
「貝の殻」――窪田空穂
「歌」――中野重治
「葎」――釈迢空
「見るまえに跳べ」――W・H・オーデン
「あゝ涙あふるる人よ」――ライナー・マリア・リルケ
「鶴」――白楽天
「巌頭之感」――藤村操
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今日は窪田空穂と中野重治の章を読んだ。
中野重治(1902-1979)は、戦前の戦闘的な共産主義者であり、執行草舟氏は共産主義を物質的で嫌いだとしながらも、書かれている詩に込められている精神性に感動したと書いていた。
“私自身は、共産主義そのものを、その物質性ゆえに大いに嫌っている。しかし、信念のために権力と真向から闘う人間の生き方には、深く感動させられるものがある。” P18
”芸術の使命は、人の勇を奮い立たせることにある。” P23
”軽薄な言葉を使う人間は、間違いなく人間が軽薄なのだ。詩人はそう言う。” P23
”洗練とは、言行一致の知識を身につけることを言う。” P29
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執行草舟氏が事業を立ち上げて間もない頃(当時34歳)、貝殻をミネラルの加工品にすることが技術的に難しく、菌食とミネラルを同時に販売することを使命としながらもそれを実行できない境地に立たされた時の話が書かれていた。
窪田空穂の「貝の殻」という詩と、前職(三崎船舶工業株式会社)の平井社長との話の関同定なエピソードが印象的であった。
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『意志と表象としての世界Ⅰ』
書店にいって本をいろいろと立ち読みしたりしたが、いまいちパッとする本はなかった。
帰りに手持ちのショーペンハウアーを読むことにした。
カント『道徳形而上学の基礎づけ』は、意志が道徳法則に規定されることによって善をが遂行される順序について書かれていたが、ショーペンハウアーは意志というものをどういう位置づけとして捉えているのかが少し気になるところであった。
この本は一回挫折、頓挫しているのでなんとか読めたら幸いである。この世には気分によって読める本、読めない本というものが存在するみたいである。