■株式会社筑摩書房
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日記
隙間時間を利用して100ページほど読み進めた。
この本は精神医学、心理学、哲学が交差し、いろいろと考えさせられるものであった。
・・・
統合失調症患者に意識はあるか。
勿論あるだろう。
では植物状態の患者には意識はあるか。
何をもって意識があるとみなすかによるが、命ある限りやはりこちらも勿論あるだろう。
後者の場合、やや哲学的なトピックになり得る。
人は憑依することなど不可能なのであるから、各々の主観というものは完璧には理解し得ない。
むしろ、そのために人は会話をして情報を交換するわけである。
言い換えれば、その必要がなければ言語など存在しないかもしれない。
存在する意味も理由も見当たらないからである。
・・・
ここで見えてくるものは、言葉が情報であるという点である。
また、情報という側面においてはDNAもRNAも同じである。
問題は言葉が非物質かどうかである。
素人なので突き詰めることはできないが、もっと妄想を膨らませれば言葉は波なのか、粒子なのか。
こういう問いを持ちながらSFを読むのも面白そうだと感じた。
つづく
公開日2022/10/16