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つづきをよみすすめた。
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日記
執行草舟氏の、「現代人が文学をあまり読まなくなったのは、人間としての生き方や死に方に興味がないからだ」
という言葉にグサッとくるものがあった。
自分は哲学は好きだが文学作品を愛しているという自負はない。
ここに著者との断絶を感じた。
・・・
このことに関して、二つの事実があるように思う。
・現代は死を遠ざける社会となっている。(例えば、死体の映像にはモザイクがかかる)
・健康に対する意識の向上は、とにかく死にたくないという表れでもある
個人的にこういう事例を健康ファシズムと呼んでいる。
ワクチンを否定しはしないが、客観的に考えると、この状況は管理という側面から見れば文化や習慣よりも健康を有する立場であるように思われる。
時代は監視カメラの増大が象徴するように、何事も管理したがる社会になった。
亀山郁夫氏が『人生百年の教養』で書いていたように、宿命論への拒絶である。
現代の日本文学は衰退した、となかには言うものもいる。自分もその考えを支持する。
これは死に対する意識の変容が無意識に作用しているのかもしれない。
公開日2022/10/17