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読書日記772

           高橋和巳『憂鬱なる党派(上)』河出文庫(2016)

■株式会社河出書房新社

公式HP:https://www.kawade.co.jp/np/index.html

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Kawade_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/17/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98768/

   

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日記

小説は心を揺さぶるものでなければならない。

Twitterを眺めていると、読み終わった本を紹介している人がけっこういる。

日本では「読書好き」がそのまま「小説好き」である印象が個人的にある。

人の読み方は多様で結構。

ただ、消費として、単に娯楽として小説を読んでいるようにみえる向きもある。

・・・

本は読んでみないと商品そのものの価値がわからないというジレンマを抱えている。

時間は有限。

無駄な読書というものがあるとは思わないが、読んだ内容がスッポリ抜けていく読書は愚かだ。

・・・

この点において、高橋和巳という人物の持つ問題意識、問いかけには共鳴する。

ときおり考えさせられるフレームも添えられて物語が展開されていく。

「個人的な悲哀に対面するよりも普遍的な事に向かわなければならない」

解釈の仕方は人それぞれだろう。

ただこの何気ない一言は私の意識を変えさせた。

今まで一度取り組んで諦めたことに、もう一度ぶつかってみようと思うようになったのである。

つづく

公開日2022/10/21

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